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人種と文化のレシピ

シンガポールでは、High Tea などたしなんできました。

High Teaというのは、1700年頃からのイギリスの伝統で、
その頃は、朝と夜遅くしかご飯がなく、夕方におなかをすかせた人達が
紅茶とスコーンなどをゆっくりとおしゃべりしながら食したのがはじまりだそうです。

シンガポールはイギリスの植民地だったので、そのような習慣も残っているようです。
ただ、High Teaはシンガポール流にアレンジされていて
スコーンなど軽い食べ物だけでなく様々な食べ物と一緒にTeaをします。
例えば、カレー。確かに、カレーおいしいです。
でも、カレーに紅茶ね。。。

おいしいからって何でも一緒にすればいいというわけじゃないでしょう。
いろんな習慣ってそこには文化的な、社会的な背景があるはずで、
そこから、食べるという行為だけ取り出して、
シンガポールの食事と混ぜてみました。という感じです。

シンガポールという国自体、そういう印象がしました。
マレー系、中国系、イスラム系、ヨーロッパ系と
様々な人種、文化の人がいるのですが、
そこの人種が混じった新たなシンガポール人というアイデンティティがあるわけでなく
各人種、文化がそれぞれ適当に小さくまとまってるけど、
一緒にいなきゃいけないから、表面上混じってるように取り繕っている感じがして
なんか、
人種も文化もちょっと適当に混ぜすぎな感じがしました。
# by w_junji | 2004-06-07 22:02

スベリました

6月3~5日までSingaporeで学会がありました。
今回のお題はエンタテインメント。
そーです。楽しいことが重要。

自分は
「エンタテインメントのための視覚ディスプレイと人間の知覚特性」
なんて話をしたのですが、
正直、スベリました。

自分はイチバン最初に発表したのですが、
発表後、会場はシーン。。。
質問は・・・なし。。。
芸人が受けないときの気持ちを、肌で感じられました。

何がいけなかったというと、
自分の話は他の発表に比べて、かたすぎたようです。
知覚特性のグラフを出すなんてもってのほか。
他の発表を見ると、
「こんなアプリケーション作っちゃった。楽しいでしょ!イェーイ」
みたいなビデオばかりで。

楽しいでしょ、ってあんた、それはどうやって評価するのよ?
誰も作ったことのないソフト作ったからといって
なんで楽しいという感情が生まれたのか?
そういうこと考えないとダメじゃないの。
とか思いながら、会場を後にSingapore観光へ。

内容がきちんとした上で、発表がエンタテインメントならいいのですが、
学会のお題がエンタテインメントだからといって
発表だけエンタテインメントで終わるのはどーかと思いますよ。
一応、研究でしょ。そこには哲学がないと。
(全部というわけではなく、もちろんちゃんとした研究もありました。念のため。)
# by w_junji | 2004-06-07 17:15

まぶたの裏側

常々思うんです。
まぶたの裏側からは何か変な物質が分泌されている。と。

まぶたを閉じると
いる場所の空気の流れだったり、
目の前にはいない人との思い出だったり、
いろんなものがモヤモヤって出てくる。(いつもじゃないですよ)

何かと物理的ものではないものを通じてつながってる感じ。
それで、そういうものを感じて勝手にシアワセになったりする。
# by w_junji | 2004-06-04 12:04

暗闇の案内人

この夏にDialog in the Dark っていうワークショップがあります。

真っ暗な暗闇の中に入って
その中で様々なコミュニケーション、インタラクションをするワークショップなのですが、
一足早く一人Dialog in the Darkを体験してみました。
というか、部屋を真っ暗にして、その中で移動、作業をしてみただけですが。

気づいたこと1。
目が見える人が暗闇に入ると視覚だけではなく他の感覚も遮断される。

よく、暗闇に入ると、他の感覚が鋭くなるといいますが、
慣れない人間がいきなりそんなことをしても、そうはならず、
暗闇に圧倒されて、何がなんだかわからなくなってしまいます。
音が多少よく聞こえても落ち着かないし、
暗闇で、ジュースを飲んでもおいしくない。

気づいたこと2。
暗闇では目をつぶったほうが落ち着く。

誰かに与えられた闇は恐怖かもしれませんが、
自分で作った闇は安心をもたらす気がします。

気づいたこと3。
自分の体の境界が曖昧になる。

なぜか、体の境界を確かめるように自分の体を触ったり、
ものを触るとと落ち着きます。
特に、床面に対して重力を感じるといいです。

そんなことをやってみた考察。

暗闇の恐怖は目がみえないこと自体より、
外からの力によって自分の境界がかき消されることにあるのかなと思いました。
# by w_junji | 2004-05-25 03:33

ユメ

ユメをみるといっつも同じユメなんです。

誰かから、何かから追っかけられていて、
狭い道、暗い道、地下、そんなところを逃げている。
そして、なぜか体が思うように動かない。
走りたいのに走れない。

ユメ占いとかはしたことないですが、
自分の生活を振り返ると、なんとなしに心当たりが。

自分はいっつも目標に対して自分の位置を確認してた気がします。
今はここにいるから、残りはいくつ。
どんどん次へ。どんどん次へ。
何かに追われるように。

自分の位置がわからなくなるのが、
状況が自分の制御の中にないのが怖かったのです。

でも、近頃は
自分の位置がわからないときがあってもよいかなとも思います。

自分の位置がわからないということは、
自分のアンテナが外を向いていて、
周りのことを知ろう、周りと一緒になろうという状態なのだから、
逆に、そういうときほど多くの人とつながれる。
# by w_junji | 2004-05-20 16:36