科学者の感性
2017-01-27T09:20:38+09:00
w_junji
科学者の感性。感想等は w_junji@hotmail.com まで。
Excite Blog
ウェルビーイング。(1)
http://junji.exblog.jp/23576266/
2017-01-25T22:43:00+09:00
2017-01-27T09:20:38+09:00
2017-01-25T21:15:50+09:00
w_junji
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その過程で学んだこと、考えたことを、忘れないうちに備忘録として。
日本語タイトルは『ウェルビーイングの設計論』。
英タイトルはそのまま使わずに、「ウェルビーイング」というカタカナをつかった。
ウェルビーイングとは何だろう。
ウェルビーイングとはWell-beingのカタカナ。
Being well であること。
翻訳サイトにかけると「健康で安心なこと、満足できる生活状態」と
一言で言い換える言葉は日本語にない感じだし、
日本語に訳すと、その意味はこぼれ落ちてしまう気もする。
Positive Computing では3つのウェルビーイングについて書かれている。
1.医学的ウェルビーイング:
病気でないこと。心身が機能的に不全でなく維持されていることがウェルビーイング。
2.快楽的ウェルビーイング:
気持ちいいこと。いい気分であること。主観的な状態(State)としてのウェルビーイング。
3.持続的ウェルビーイング:
この意味を説明するのに、フローリシング(flourishing)という
日本人には聞きなれない言葉が使われている。
Flourish =「開花」という意味から転じて、
人間が心身の潜在能力の発揮し、意義を感じていること。
一言で言うと「いきいきとした状態」の実現としてのウェルビーイング。
必然的に、そのような人の特性(Trait)としてのウェルビーイングということもできる。
ここで難しいのは、ウェルビーイングは、
何か観察できる具体的なものと対応させることができない抽象的な概念として扱われていること。
つまり、複雑で捉えどころがないものの、多くの人がそれについて同意できるもの。
それ自体は観察できないけど、いくつかの観察可能なものによって構成されるものとして。
天気とか、景気、元気、勇気もそうかもしれない(なぜか「気」がつくものが多い?)。
また、ちなみに、StateとTraitというのは、
「一時的な状態」と「一貫性のある人間の性質」ということ。
怒っているのはStateで、怒りやすいのはTrait。
だから、状態としていい気分という快楽的ウェルビーイングと、
その人がうまく機能し、充実する持続的ウェルビーイングは異なるもの。
人をシステムとして考えてみると、心や体のシステムがきちんと動くというのが
医学的ウェルビーイングであり、病院で治療したり、予防したりすることができる。
そして、心のシステムが快楽を感じているというのが、快楽的ウェルビーイングであり、
ドラッグとかは、あとで悪いことが起こるとしても、その瞬間は快楽を感じることはできる。
持続的なウェルビーイングは、心身のシステムがうまく動いているというだけでなく、
個人のシステムが周囲の人(別のシステム)との間でうまく機能し、
その結果として、個人のシステムの中でも自己効力感や意義を感じている状態であり、
そして、それを持続するための心身の特性を持っていることでもある。
医学的なものは、システムが動くための基盤であり、
快楽的なものは、システムがある瞬間に快を感じている状態で、
持続的なものは、システムがうまく動作していくその過程そのもの。
だから、その評価法も少しずつ違う。
医学的なものは、健康診断だったり、質問表だったり。
快楽的なものは、気持ちを聞くアンケートや、そのときの身体の変化。
持続的なものは、充実感や関係性といった、それを実現する要因が達成されているかを計測する。
これら3つは、相反するものではなく、相補的なもの。
本でも、ウェルビーイングは多次元的に評価すべきであると強調されている。
むしろ、どう組み合わせて、その人にとってのウェルビーイングを実現するかが重要である。
だから、医学的なものに基づきながら、快楽的なものだけでなく、
持続的なもの、つまり、人間のフローリシングを「促進」していくための
情報技術と人間の関係性を探求するのが、ポジティブ・コンピューティング。
『ウェルビーイングの設計論 -人がよりよく生きるための情報技術』(BNN新社、2017、原題:『Positive Computing』)。著者:ラファエル・A・カルヴォ、ドリアン・ピーターズ、監訳:渡邊淳司、ドミニク・チェン、翻訳:木村千里(0-4章)、北川智利(5章)、 河邉隆寛(6章)、横坂拓巳(7,8,11章)、藤野正寛(8章)、 村田藍子 (9,10章) アマゾン https://www.amazon.co.jp/dp/4802510403/
本の内容に関するリンク、正誤表 http://www.bnn.co.jp/books/8473/]]>
バランス
http://junji.exblog.jp/22101022/
2016-01-06T23:26:16+09:00
2016-01-06T23:26:16+09:00
2016-01-06T23:26:16+09:00
w_junji
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瞳孔は散大し、呼吸は激しく。
筋肉は緩み、鼓動はゆっくり揺らぎを持ち、血圧が下がる。
瞳孔は収縮し、お通じもスッキリ。
「私」には二人いる。
それは
「言語と身体」と呼ばれたり、
「意識と無意識」と呼ばれたり、
「交感神経と副交感神経」と呼ばれたり。
「私」をどちらかに明け渡しながら、
波に乗るように、いったりきたり。
そんな風な感覚で「私」に乗ってみる。]]>
思ったよりリアル
http://junji.exblog.jp/21689409/
2015-09-28T23:16:00+09:00
2016-01-18T00:59:22+09:00
2015-09-28T23:16:13+09:00
w_junji
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大学を卒業してからまだ10年くらいです。
自分の仕事として研究をしだしてから10年。
何が仕事なのかとたずねられたら、「研究者」です。
と答えられるようになって10年。
人と違うことをしよう、社会になかったものをつくろう。
と思って、はじめの5年間は、わけもわからず走って。
あとの5年間は、まだ、はじめに走った慣性があった。
それは、疲れて走れなかったというのもあったし、
それはそれで不思議と風を切るようなシアワセな感覚があった。
でも、まだ道ができたわけじゃないのだと思います。
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ことばと技術
http://junji.exblog.jp/21557894/
2015-08-18T02:31:00+09:00
2015-08-18T02:31:17+09:00
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w_junji
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でも、それは、一方で、意識だったり、文化だったり、閉じられたものを生み出すもとになる。
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台湾
http://junji.exblog.jp/19611610/
2014-03-27T00:42:37+09:00
2014-03-27T00:42:20+09:00
2014-03-27T00:42:20+09:00
w_junji
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世界のどこかだと思っていたものは、いま、こことつながっている。
そして、いまだと思っていたものは、いつの間にか、過去になっている。
いろんなものが、いつの間にか、Deadlineを超えてしまう。
いまのわたしたちのできることを、少しずつでもすること。
それをやめないこと。
そして、今起きていることをきちんと感じること。
そうすることで、変わることがあると思う。
台湾立法院の様子]]>
新年
http://junji.exblog.jp/19280277/
2014-01-02T17:39:14+09:00
2014-01-02T17:36:24+09:00
2014-01-02T17:36:24+09:00
w_junji
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おめでとうございます。
昨年の秋ぐらいから、少しずつ、
自分のやっていることの基準を作りました。
今年は、
・使用者にとって自分ごとの価値があること
・未来の何かであるように感じられること
・本物であること
を考えて活動していきたいです。]]>
最近
http://junji.exblog.jp/18800884/
2013-10-17T02:10:39+09:00
2013-10-17T02:09:00+09:00
2013-10-17T02:09:00+09:00
w_junji
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少しずつ自分ひとりではできないことに取り組めるようになった気がします.
自分の周りにあったものが,編み物のように組み合わされて
もっと深く,もっと鮮やかに,そして,いつのまにか透明になる. そんな瞬間が好きです.
自分のピースが当てはまる場所を探すような生き方は難しい.
自分があまったところに入るようにすれば,よいような.
でも,何かは失わずに.
文化庁メディア芸術祭 富士の国やまなし展
「五感で旅するメディア芸術の世界」]]>
おおがきビエンナーレ
http://junji.exblog.jp/18518743/
2013-09-07T01:55:29+09:00
2013-09-07T01:53:53+09:00
2013-09-07T01:53:53+09:00
w_junji
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日時 2013年9月8日[日] 11:00 - 11:45 13:00 - 13:45 15:00 - 15:45
会場 IAMAS
定員 各回12名(予約制)参加費無料、小学校4年生以上対象、各回45分程度
出演
渡邊淳司+坂倉杏介+川口ゆい+安藤英由樹
トーク
〈生命〉を感じる体験デザイン
日時 2013年9月8日[日] 17:00 - 18:30
会場 IAMAS
出演 秋庭史典|渡邊淳司]]>
とどいているかんじ
http://junji.exblog.jp/17915535/
2013-08-05T09:48:00+09:00
2013-08-05T09:47:43+09:00
2013-06-08T00:21:55+09:00
w_junji
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それが見えないものであったとしても,
届いていることを信じることができるか,感じることができるか.
目の前にあるものが,どこかを通ってみんなの何かに
それを信じられるか,
自分で投票したことが,テレビの向こうの国会に影響を与えることができるのか?
にしても,
それを信じられるシステムが必要だと思います.
ICC オープン・スペース2013(2013/5/25─2014/3/2 )
《心音移入》 安藤英由樹+渡邊淳司+佐藤雅彦
オノマトペ研究の射程ー近づく音と意味 ひつじ書房 (2013/4/30)
東京新聞 <育てよう 科学魂> 触覚の世界を体感する(2013/4/30)
日刊工業新聞(2013年06月07日) Yu bi Yomu
色彩から見る近代美術の脇本厚司さまの文章にて取り上げられました.
科学で体験するマンガ展@愛媛2013年8月2日(金)~9月1日(日)]]>
文学展
http://junji.exblog.jp/17290565/
2013-02-10T00:16:18+09:00
2013-02-10T00:15:53+09:00
2013-02-10T00:15:53+09:00
w_junji
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2月9日~4月7日 @高知県立文学館
展示:
寺田寅彦×田畑哲稔+M.A.Verdaasdonk+渡邊淳司+安藤英由樹
「Slice of Life」
3月9日(土)、10日(日) ワークショップ:
文章の読み跡「触れて読む文章」
講 師:丸谷和史+渡邊淳司+安藤英由樹+植月美希
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メディア芸術祭山梨展
http://junji.exblog.jp/17141892/
2013-01-13T00:14:41+09:00
2013-01-13T00:14:18+09:00
2013-01-13T00:14:18+09:00
w_junji
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2013年1月13日~1月20日@山梨県立図書館
今日からです。
会場の手前には城。
右手には雲からの覗く富士山。
叙景歌【じょけいか】 という歌の形式があるそうです。
自然の風物を主観を交えず表現した歌。
主観を交えずと辞書にはありますが、
名前を呼ぶことってすでに、その存在を認め祝福している。
周りにあるもの、周りの人の名前を呼んでみてください。]]>
2013
http://junji.exblog.jp/17098344/
2013-01-04T22:32:48+09:00
2013-01-04T22:32:07+09:00
2013-01-04T22:32:07+09:00
w_junji
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あけましておめでとうございます。
新年ですが、気持ちは過去。
1000年前、100年前に考えつかれたこと、
それらは、日本の社会が何かを解釈し、体得するために
重要な方法論だったのだと思います。
それらが、現在なりの形で現れ
少しでも私たちの社会がよき方向へむかうことを望みます。
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最近の活動(終了後ですが)。
http://junji.exblog.jp/16912761/
2012-12-03T23:58:00+09:00
2013-01-04T22:26:31+09:00
2012-12-03T23:58:00+09:00
w_junji
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ACM Multimedia 2012 Multimedia art exhibition at Nara Todaiji
11月3,4日 日本基礎心理学会第31回大会
シンポジウム 情動・共感覚・オノマトペ:感覚間インタラクション研究の展開
話題提供者:丸山慎(駒沢女子大学)、針生悦子(東京大学)、橋彌和秀(九州大学)
指定討論者:渡邊淳司(NTTコミュニケーション科学基礎研究所)、和田有史(食品総合研究所)
知人の本の表紙に自分たちの作品が使われました
Fusing Lab and Gallery: Device Art in Japan and International Nano Art
Sarah M. Schlachetzki]]>
書く,掻く,話す,放つ
http://junji.exblog.jp/16488820/
2012-10-02T00:45:00+09:00
2012-10-03T00:35:06+09:00
2012-10-02T00:45:09+09:00
w_junji
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石川九楊(『筆蝕』という本の著者で書家)は言っています.
つまり,書くとは,世界を引っ掻いて,その痕跡を残すことだと.
紙に筆を滑らせるだけでなく,竹にナイフで彫る,砂に爪を立てる.
世界を削り取ることで何かを伝えようとする行為,それらは全て「書く」こと.
漢字のような表意文字だけでなく,
ひらがなやアルファベットのような表音文字であったとしても,
世界に刻み付けるという点で考えたら同じ行為といえます.
私たちは,掻かれたものを見ると,
それがどのように掻かれたのか想像してしまいます.
書道の専門家は,書かれた文字から,
それがどのように力を入れて書かれたのかわかるそうです.
話すことと書くことの共通点は,力であるような気がします.
同じく,石川さんは話すことは「放つ」ことだと言っていますが,
どのような力が込められて,それが放たれたのか,それが掻かれたのか
私たちは音声や書を知覚すると自動的に想像してしまいます.
一方で,日本語には殆どありませんが,音として発音しない文字があります.
閑話休題:発音しない文字だけをハイライトした本
Silenc: Highlighting the Silent Letters
いったいそれはどんな力を込められたのか.
それは呪術的なシンボルとして使われたのかも知れません.
力そのものではなく,力を指し示すモノとして.]]>
意味の奥行き
http://junji.exblog.jp/16252913/
2012-09-21T14:11:00+09:00
2012-09-21T14:12:16+09:00
2012-09-21T14:11:26+09:00
w_junji
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名前を付けたりすることがどこまで意味があるのかわからないけど,
言葉を持つことがその感覚に立体性をもたらしてくれる.
Tauba Auerbach’s RGB Colorspace Atlas Depicts Every Color Imaginable]]>
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