一ヶ月近くまえですが、7月15,16,17日
Brisbane Festivalで舞台に参加してきました。
オーストラリアのゴールドコーストのそばで、近くにはリゾート地があるのに、
ひたすら、くらーい小屋のなかで作業してました。
以前は、視覚系の演出が主だったのですが、今回は聴覚系。
今回は超指向性超音波スピーカという小難しい名前の機材を使いました。
どんなものかというと、普通、音は音源から広い範囲に広がって伝わりますが、
この装置を使うと、下の図(a)のように、ある一定範囲にしか音が届かないというもの。
この装置は、聞こえない超音波を使って可聴域の音を提示しているので、
超音波がどこかにぶつかるまで音として聞こえません。
そのため、おもしろいことに、このスピーカを壁に向けると、
壁から音がしているように聞こえます(図(b))。
また、人に向けると人から音がしているように聞こえます(図(c))。
やってて思ったのですが、
しゃべらなくてもその人から音が聞こえてくるっていうのは、
非常に面白い体験だなぁと思いました。
人ってしゃべらなくてもいろいろ発しているものがあって、
この装置を使うとそれを音として表現できるのかも。
舞台の様子はこちら。
(Photo: T. Yoshida)
PS 舞台、装置の概要などは今年のVR学会の予稿集にのります。そのうちHPにものせます。