2010年7月16日~11月3日 21_21 DESIGN SIGHT
佐藤雅彦ディレクション “これも自分と認めざるをえない”展
「心音移入」
安藤英由樹+渡邊淳司+佐藤雅彦
体験者は、聴診器を自分の胸にあて、
ヘッドフォンを通じて自分の心音を聞きます。
そのとき、目の前には、緊張している人の映像が流れます。
(たとえば、運動会スタート前でドキドキしている子供)
自分の心音を聞きながら映像を見ているうちに、
その音が自分の心音なのか、映像の中の人の心のどきどきなのか
わからなくなってくる。
心音が感情移入をする架け橋になる。
だから、心音移入という作品名。
心臓はワタシにとって、とっても大事なものだけど、
そこから聞こえる音、心音を聞いても、
自分のものであるのか他人のものであるのか区別することは難しい。
自分にとって大事なものなのに他人との区別がつかない。
だけど、自分という個人を成立させる大事なものがオリジナルでなかったとしても、
それに何の問題があるだろうか。
むしろ、大事なものを共有しているからこそ、
ワタシは、他人の緊張感だったり、心の動きを想像をすることができる。