今年にうんざりしないために

同年代くらいで、同じ目線、温度の人と話すことはとても栄養になります。

どうか、いっしょにいられることを祝うことができればと思います。


ことしは、根。根。根。

どこまでも深く。そして、異次元から、外に。

ことばや、ものは何かをつなぐことができる。

誰かにバトンを渡すことができる。



基本は、めんどくさいなぁ。と思う自分がいるのですが、

WHY NOT?

ことし、少しずつ、違うこともはじめてみます。


さて、今年2月からの展示のテーマです。


    眼を閉じ、空間の一筋の切れ目から、不意につながった。

    瞼の裏の痕跡は、宙の果て、海のそこ、「わたし」そのもの。

    はるかな場所に見えた、見てはいけないわたしのうしろ姿。

    外に出てしまったわたしに、他人事のように問いかける。

    無防備なる接続について。
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# by w_junji | 2010-01-10 02:50

モノ学の冒険

いろんな人と仕事をすることが多くなりました。

みんな、それぞれ、手順だけじゃなく、大事にしていることも、自分に求められることも違う。

あいだにいるということは思っているよりも、すごく難しい。

もし、自分がいることで、何かが進むのなら、それはうれしいこと。

だけど、あいだにいるだけじゃ、世界のパズルを解くことはできない。

そのバランスは、すごく細い縄の上を綱渡りしている感じ。

うまくいかないこともあるし、失敗もたくさんあります。むしろ失敗だらけ。

よくないなぁ。と思いつつ、

うまく進まないことに、すぐ、苛立ったり。そして、それに疲れてしまう。

昨今、あいだの研究やあいだの活動はひどく薄っぺらいものになりがち。

だから、怒りっぽくなったり、ひどく見え方にこだわったりするのかもしれない。

それは、誰と仕事をしていても。世代や、業種によらず。

すみません。皆様。特に若い方々。

若い方々と仕事をする場合、思い描くものにならないことも多い。

でも、そういうときは、して欲しいこと、技術を伝えるよりも、

むしろ、仕事を通じて、今自分が、何をしようとしているのか、それだけでも伝えられたら。

そういうことのほうが、

いつか、彼ら、彼女らの思いが、強く、美しくカタチになる助けになるのでは。




そういえば、自分の関わっている研究会から本が出ました。

物の怪から、宗教、CG、ロボットまで、13人の著者、なんでもありの本です。
どこからでも、好きなものから読めます。ぜひ、よろしければ!

Amazonなどで購入できます。

モノ学の冒険 (単行本)

鎌田 東二 (編著)、井上 ウィマラ、大西 宏志、岡田 美智男、
河合 俊雄、上林 壮一郎、切通 理作、黒住 真、近藤 高弘、
島薗 進、藤井 秀雪、松生 歩、渡邊淳司

創元社 (2009/12/8)
¥ 2,730

内容紹介
日本語の「もの」は単なる物ではない。
物質性としての「物」から、人間性としての「者」を経て、霊性としての「霊(もの)」にまで至る
多次元的なグラデーションをもっている。
トヨタの最新自動車から伝統的な西陣織まで、
すぐれたものは「もののあはれ」を喚起させ、きれい、すごい、おみごと、と思わせる。
「もの」は常に心に働きかけ、心をゆさぶり、魂まで発動させる。
日本文化独特の「もの」「心」「魂」の関係に多様な視点から迫る。

鎌田 東二:「聖なる場所と言葉のモノ学的探求」
井上 ウィマラ:「移行対象-内と外をつなぐモノ」
大西 宏志:「アニメーションを作るワザ・教えるワザ-宮崎アニメと通信教育の教授法」
岡田 美智男:「モノと者の間にあるもの-ロボット研究から「モノ学」へのアプローチ」
河合 俊雄:「心とモノの魂について」
上林 壮一郎:「物とモノのインタフェースとしてのデザイン-自作品を読み解きながら」
切通 理作:「文学の中性名詞-坂口安吾と川端康成から」
黒住 真:「本居宣長「もののあはれを知る」をめぐって」
近藤 高弘:「「モノ」感覚価値-工芸と美術へのアプローチ」
島薗 進:「生きているモノの宗教学-アニミズムを開く愛・愛を身体化するモノ」
藤井 秀雪:「モノと感覚価値-マネキン研究の立場から」
松生 歩:「モノと気配」
渡邊淳司:「あいだにうまれたものを定位する-感覚価値研究へ向けた一考察」
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# by w_junji | 2009-12-10 01:24

熱砂が水を吸収するように。

美術評論家松井みどりさんが、蜷川実花展の解説の中で

「バロックとは合理的なものと心の中で見えてくるものを統合的に編集すること」

と書いていたような気がする。(とりあえず、自分のメモにはそうある。)

そして、もう一言

「私、及び私の大事なことを世界の大事なことに変える錬金術。」

というメモがその下にあった。
これは、多分、自分の書いたことだと思う。

世界を見て、相手を感じて、
自分を錬金することで、相手の望むカタチにしてアウトプットする。

世界は変わり続ける。だから、自分も変わり続ける。

錬金されるものとしての自分であるとともに、錬金術としての自分。

錬金術にはインプットとアウトプットがある。
現実に沿って言うと、クライアントとアウトプットのほうが近いかもしれない。
頼む人がいて、自分に頼まれたものを自分なりの錬金術で金に変えて、提供する。


自分で錬金せずに、錬金されるのを待ち続けていると、
いつしか、寂しさに負けてしまう気がする。

錬金をクライアントのためだけにし続けると、
いつしか、心が折れてしまう気がする。


一人でいるときも、私というひとりの人間のために、私を錬金してあげて。
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# by w_junji | 2009-12-08 01:55

DESIGNTIDE Tokyo 2009

先日、DESIGNTIDE Tokyo 2009で展示させていただきました。

展示物は、最近、何度か発表したものです。
どんな展示かは、レポートなどがありますので、そちらを。
デザインの分野で発表をしたのは初めてでした。

あたりまえなのですが、

コンセプトとして新しいことと、
人の心動すような、
そばにあるといいな。って感じや、
時間をかけた温かみが感じられることは違う。

プロダクトとして流通するためには、
機能性、頑強性、コストとか現実の問題をクリアしなくてはいけない。

日常生活と離れない、その地に足の着いた感じが印象的でした。


最近読んだ、いしいしんじの「プラネタリウムのふたご」という本には
星空の語り部と手品師の双子が出てきます。
日常、見ているたくさんの星をつなぎ、物語ること。
手品師が作り出すファンタジー。

世界の美しさや大きさを感じさせるやり方は、
それぞれだと思うのですが、その世界観は似ているのかもしれません。
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# by w_junji | 2009-11-21 19:29

2009年10月~ 展示のお知らせ

港で出合う芸術祭 神戸ビエンナーレ 2009
10月3日(土)~11月23日(月)

文化庁メディア芸術祭受賞作品展

Living Lens [habitat] featuring Saccade-based Display

田畑哲稔(映像作家,立教大学アミューズメント・リサーチセンター研究者)
+ マリア・アドリアナ・ヴェルダースドンク(コンセプト作成,パフォーマー)
渡邊淳司(研究者)
安藤英由樹(大阪大学大学院 情報科学研究科 准教授)
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# by w_junji | 2009-10-09 13:20

Collection, Connection, Constellation

自分の編集のやり方。3つのCo。

1、Collection
それに関することをひたすら、もれなくダブりなく、集めきること。

2、Connection
ばーっと。床にばら撒いて、それらをつなぐ見えない、縦糸、横糸を感じ、並べてみる。
何度も並べ替えてみる。どんな糸が見えるかが、その人のセンス。

3、Constellation
つないだものを物語や儀式とともに提示する。
それは、星座のように、日常に存在しながら、その関係性に気付いていないもの。
でも、それはどこかで感じていたこと。


日常の破片を集めたコラージュ。

個々の要素は、個人の日記のように、一般性をもたない。
だけど、それらが不変性をもった見えない糸で紡がれたとき、それは世界の法則になる。
というよりは、
見ている側の想像力によって、それぞれの世界の法則として機能し始める。


強いメッセージというのは、もしかしたら、主体のないものによって提示されるのかもしれない。


「私はこう思う!」という、ひとりの主体を持った強いメッセージよりも、
主体のないたくさんの話と、それを紡ぐ見えないメッセージのほうが、自分には心地よい。

2004年に見た、ピナ・バウシュの「天地 TENCHI」。
おそらく、今まで見たなかで一番好きな舞台。
1時間くらいずっと涙を流していた気がします。

ピナ・バウシュは、ダンサーに

「なぜ泣いたのではなく、どう泣いたかを教えて。」

と問うそうです。(パンフレットに書いてありました)

物語りでもなく、意味でもなく、感情の存在のみを取り出し、紡ぐ。
そして、感情の背後にある人間というものの本質を提示する。

それは、主体のない感情だから、
それに対して、各個人の体験や記憶が感応し、
あいている主体にスっと見ている側が入り込む。

ある種の救いであり、ある種の快楽。
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# by w_junji | 2009-09-15 02:08

昼と夜、生と死、Invisibles。

1ヶ月以上、タイミングが遅いものばかりですが。。。


皆既日食の日には、少しのあいだ、昼なのに夜の明るさになる。
暗闇は、何事も無かったように、やってきて、あっという間に去っていく。

本当に暗くなるんだ。。。

むしろ、その日の夜、もう一回、暗くなったことに驚いた。
昼と夜という、サイクルを毎日体験していること自体、なんと、ドラマティックなことか。

月は空に毎日、顔を出す。

東京で見ると、月は穴。
その穴を通って、どこかの世界へ行ける気がする。

ヨーロッパで見る月は、明るい銀色の太陽。
夜でも、誰かに見守られている気がする。


7月25日~9月27日
Freeze!--2009 International MedTech Art Show 
@National Taiwan Museum of Fine Arts, Taipei, Taiwan
"Save YourSelf!!!" Hideyuki Ando, Tomofumi Yoshida, Junji Watanabe

同じ会場で見つけた作品。
生も死もひとつのエネルギーのサイクル。
死んだ人の身体からの化学反応で充電した電池。
ある意味、エネルギーとしては不変。
何が保存されていたら、人は保存されているというのでしょう。

Afterlife(2007) Jimmy Loizeau+ James Auger

www.auger-loizeau.com

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そんなこと言っていても、
川村カオリさんが亡くなって、ピナ・バウシュさんが亡くなって、とてもショック。

自分の心のパズルの一部が、欠けていくよう。


8月3日~7日
SIGGRAPH 2009@New Orleans, USA
"Touch the Invisibles"
Junji Watanabe, Eisuke Kusachi, NOSIGNER, Hideyuki Ando

8月28日~30日
グッドデザインエクスポ2009
"Touch the Invisibles"
渡邊淳司、草地映介、NOSIGNER、安藤英由樹

異なるものの中に、隠れた同じきらめきを見つけること。
それは、法則というには、科学的ではないかもしれない。
だけど、自分と自然との隠れたつながりが現れ、世界の謎が少しずつとけていく。
そんな感覚。

「人は意識を持ってしまったときから、自然とは離れ、世界が閉じ、孤独が始まった。」
と田口ランディさんの本に書いてあった。

自然世界で、寂しさを感じるのは、人間だけなのだろうか。
もとは、一緒だったからこそ、探さずにはいられない。
そのきらめきを。

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9月6日
Ars Electronica2009 Pixelspaces 2009 Do-it-Together!
(Talk presentation)
19:00- 19:30 @Ars Electronica Center skyloft (Level +3)
Saccade-based Display for connecting worlds
Junji Watanabe

9月9日
第14回日本バーチャルリアリティ学会大会@早稲田大学
1日目14:45-16:15
オーガナイズドセッション:「メディア表現の未来と課題」
中西泰人(慶應大)、近森基(plaplax)、渡邊淳司(学振PD/NTT)、苗村健(東大)、筧 康明(慶應大)
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# by w_junji | 2009-09-02 04:50

サッカーと花と偏愛

日本サッカー、WorldCup出場。

サッカーは小学校からずっとやっていて、とても、とても、好きなスポーツ。
約10年前、日本がフランスのWorldCupに初出場したときも、フランスまで見に行きました。

そのときが、初めての海外旅行。

あれから、10年、世界のいろんなところに行って、いろんなものを見て。
旅の思い出はそのときの自分の鏡のような感じがする。
そのとき違和感を感じている自分と世界の連結点を探して、
旅から帰ると、前とは少し異なるルールで世界は並べ替えられていた。

今までは、現在に違和感を持っているから、旅をした。
でも、最近は、旅すること自体になんだか違和感を覚える。

その話をしたら、
「Travelling without moving」 と友人がいってました。
動かなくても、旅ができるというのは、
自分に根があればこそ、旅ができるということ。。。
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今日は、お茶のお稽古。
花を用意して、持って行く。(生けたのは先生)
白い下に向いた花はホタルブクロという。蛍を捕まえてこの花に入れたそうだ。
花って面白い。
色や形から、美しさについて考えることもできれば、
その名前や花言葉、季節との関係から何かが必然になる。

名前ってすごい。
そのものの固有性だけでなく、
その名前を持っていることが、世界のある部分との繋がりを意味する。

南方熊楠の名前は、
熊という動物性と、楠という植物性の両方が含まれていて、
その名前が既に、名前の持ち主に自然世界との繋がりをもたらす
と「森のバロック」という本に書いてあった気がする。
例えば、麗しいという字が名前にあれば、
世の中の麗しい、美しい全てものと一体であることを意味している。


そういえば、お茶の帰り、代々木公園でRaveパーティやってました。
太陽の下、みんな楽しそうに、笑顔で踊ってる。
赤ちゃんも。その笑顔、とても素敵。
通りすがりの人たちが、どんどん入ってくるし、とてもオープンで、ポライト。
この笑顔のグルーブ感。大好き。
なのに、ここ数年ご無沙汰でした。。。

久しぶりに、楽しい。
この楽しさはやっぱり伝えたいし、共有したい。

なんとも、最近、あまりに、
人に感情を伝えることが億劫になっていました(病気?)

もし、自分が、ほんとは、世界のほんの一部しか愛することができないとするならば、
その自分の偏愛とどうやって付き合っていくか。

当たり前だけど、日常を本当に愛することができれば、それは自然と誰かと共有したくなる。

その日常を自分の偏愛に合わせてきちんと選ぶこと。

それだけなのかも。

そんなことを考えているうちに、
10年続けてきたある仕事をやめることになり、
長年、腕にあった傷が治りつつある。

因果はないけど、何かの縁はありそう。
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# by w_junji | 2009-06-08 02:10

眠れない夜の連想ゲーム

人は副詞。形容詞でなく。

止まっている様子じゃなくて、いまの動きの抑揚がその人らしさを表してる。
動きと言っても、身体の動きでなく、心の動き。
つまり、何を考えたかではなく、どう考えるのか。

心は汗をかかない。

心の動きは無限なので、制約は少ない。
そう。自分の心はいつも揺れている。
だけど、揺れていても、定位できないわけじゃない。

定位とは自己の揺れと世界の揺れの関係性。

自分の揺れが世界の揺れと同期していれば、世界は安定している。
揺れるのは、自分がとてもやわらかい物質だから。
それと、重力があるから。

重力はベクトル、視線もベクトル。

美しい顔は美しい眼差しを有している。
情念を持った視線。眼差しはとても魅力的。
眼差しを向けることと見ることの違い。

一度眼差しを向けてしまったものは、以後、見ることしかできない。

眼差しを向けることができないのなら、むしろ、見えないほうが良い。
見えないものは補助線を引いて見るしかない。
どんな風に、世界の補助線を引くか。

補助線の輪郭が一人一人のスタイルを表す。

スタイルとは、自分にとっての生きる上での最優先事項の表明。
スタイルが、自分の扱われ方の表明だと、はやく気付くべきでした。
時間は思ってたより多くない。

よりよく生きるために何があればよいのか?

それは何よりシンプルさ。
結局自分が、それを好きなのか、嫌いなのか、楽しいのか、苦しいのか。
自然に心が、身体がどこか無理しなくても。
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# by w_junji | 2009-05-31 02:54

季節の変わり目

3月で、自分が3年半の間、身を捧げた
「科学技術振興機構 さきがけ研究」のプロジェクトが終わりました。

身を捧げたというのは大げさですが、
なんだか、そうも言いたいくらい、自分のなかではそれがすべてでした。

また、同じ3月、いままで自分の活動を見守ってくださった
自分の父親ともいえる、教授二人が退官。

友人も、研究をやめて就職したり、なんだか、いろんなものの節目。


ここ数年で、自分が見て、感じたもの。

なんとも、照れくさいもの言いですが、
世界は、僕らが感じられているものよりも、もっともっと美しい。
ひとは、世界のパズルのピース。
それは、時に、あたかも、はじめから用意されていたかのように、
組み合わされ、ハーモニーを奏でる。
それが、はまったときの感覚は、言葉にならない。

そんな美しさのカケラを少しでもたくさん、長い時間、見続けられるように、
自分の役割を、自分なりのやり方を見つけること。

いま、ここに、目の前にある大事なものから、はじめるしかない。
だけど、既にあってしまった自分、世界に対して私達は何ができるのだろう?

被験者という名の誰でもない人のデータを集め、平均して、統計をかけて、
誰でもない人間一般に対しての法則をみつけ、まとめだすこと?

一方では、個人個人には揺らぎがあって、
やっぱり、それがその人をその人たらしめていたりする。
そのことは、なかなか数字や言葉にならない。
だったら、それぞれが、それぞれのやり方で
そのことを体験し、再認識することならできるかもしれない。

インタフェース技術・メディア技術と呼ばれる体験装置によって
その人なりの世界の見方、感じ方の枠組みを再発見し、変えることができるような気がした。

自分の個人の体験や感覚を突き詰めれば突き詰めるほど、
そこには、物理的なものも知覚的なもの区別はなくなり、
自分ひとりの世界に入っていくものと思っていた。

だけど、だけど?

そこで、感じたものは、
自分は世界と繋がっている。
自分も、周りの人も世界の一部。

自分と他人という異なるものの中に一つの共通した何かを感じること。
生命、自然、ベクトル、フィールド、エネルギー、個の全へのつながりの確信。
なんて呼べばいいのかわからないけど、
自分のことを突き詰めているはずなのに、
それは、全体の中でのハーモニーのある一波長になっていることに気付かされる。

自分の妄想が他人の中にもあることを示す確信、共感。
誰でもない被験者から出てくるデータの解釈にだけでなく、
むしろ、個人の深い思いの連なりにこそ「法則」と呼ばれるものがあって、
それこそが、自分と世界との繋がりを教えてくれる。

それを信じて、大事に、丁寧に扱っていくこと。
そして、時に、鋭く、深く、向こう側まで。
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# by w_junji | 2009-04-08 02:44 | 自己紹介の代わり

部屋の片付け

自分の周りを気遣いが行き渡った状態にすること。
いっこいっこの身の回りのことに心を込めること。

それだけで、とても心が安らか。

心は伝わるものなのだなぁ。とおもう。

過去の自分の思いが、現在の自分に。
現在の自分の思いは、未来の自分に。

自分の思いがあなたに。
あなたの思いは自分に。

心がどこに向いているかは、意識する間もなく伝わる。

それは、とても自然に。

私の心や、あなたの心で満たされた世界。
自分は世界の一部であるということを実感する。

私はここにもそこにも。
あなたもここにもそこにも。

自分はひとりではない。
嬉しいことがあれば、素直に人に伝え、
悲しいことがあれば、素直に涙を流す。

心は、どこかで誰かに伝わってゆくのだから。
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# by w_junji | 2009-02-20 02:05 | 自己紹介の代わり

メディア芸術祭お知らせ

2月4日~15日 六本木の新美術館で
第12回文化庁メディア芸術祭が開かれます。
受賞作品一覧
自分の展示もありますので、ぜひ、足をお運びください!

アート部門 優秀賞 受賞
「Touch the Invisibles」
渡邊 淳司 / 草地 映介 / 安藤 英由樹

贈賞理由をみると、作品そのものというよりも、
自分達の活動、その理念を評価いただいたようです。
自分のやっていることは、作品自体で考えたら、
おそらく、芸術家の作るものには及ばないです。
だけど、研究側の人間として、
ひとつの立ち位置が、認められたとするならば、それはとてもうれしいことです。

開館時間
10時~18時(金曜日は20時まで)
但し、10日は休館


なんだか、ばたばた、まだ、あんまり、落ち着いていませんが、
少しずつ、元気を取り戻しつつあります。

去年一年、がむしゃらに物事を進めてきて
出力過多で、バランスがおかしくなってる中で
辛くなって泣いたり、久しぶりに心から笑ったり。

昔の自分の日記や、尊敬する友達の日記を見たりして、
昔や、周りの元気な姿を想像することでしか
今の元気を保つ手段がないのは、なんともですが。

昔の自分は毎日のように、
何かを感じては人に伝えていました。
たった4、5年前なのに、今はなんだかあの頃のように、
世界の色が毎日変化するようなことはなくなってしまったのでしょうか。

でも、サバイバルだけだと、いつか、死んじゃう。
むしろ、大事な人たちや、物たちとサステイナブルでありたいのです。

よいものをたくさん感じて、外にも出していく。
そのサイクルを大事に。

未来は不安しかないのかもしれないけど。
少しだけでも、信じても良いものが見つかるのなら
それを大事に。

どこかで、誰かが辛くなるようなことは
やっぱり何かが間違っているし、
何事も、笑顔で、楽しんでいたい。
心の起伏を大事に。

素敵な音楽や服を見つけて、
生活のレシピが少しずつ増えていくのは楽しい。
その積み重ね。
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# by w_junji | 2009-02-01 02:41

Faithfull?

年末(12月23、26-28日)、
慶応大学・赤レンガの「HEREing Loss」にお越しいただいた皆様、
本当に、本当にありがとうございました。

みなさまからいただいたコメントに励まされ、
1年間、やってきて心から良かったなーと思います。

ひとつの大きなものを、多くの人たちと、気持ちよくつくれたことは、
とても、奇跡のようなことの積み重ねだったのだと思います。
それが、とてもうれしい。


そして、翌日(29日)からはオーストリア、リンツへ旅立ちました。
アルスエレクトロニカ・センターが1月2日にリニューアルオープンしました。
そこに、Saccade-based Displayを展示させていただいています。

展示内容は、脳についてや、バイオテクノロジー、ロボットの展示が多く、
美術館というより、科学館の様相を呈してきたアルスセンターです。
ちなみに、ロボットが人気で、最近のヨーロッパでは流行のようです。

でも、なぜ、このとても寒い時期にオープニングをやったかというと、
2009年はリンツ市が欧州文化首都(European Capital of Culture)
に選ばれているからで、そのオープニングでもありました。

これは、欧州の、その国、その都市の文化、生活様式に関して、
自分達で見つめなおし、外部に発信していくという制度(?)といえます。

日本の場合、
一つの文化として輸出されているものは、
過去のものばかりのような気がするのですが、
日本も、その文化の何が、外部の人間にとって、外国人にとって、
新しい価値観なのかをよく考えると、
もう少し、うまく何かを海外に発信できるのでは、と思うのですが。。。
自分のいる分野の研究とかも含めて。


新年をリンツで迎えてから、ロンドン、スペインへ。

旅先だからか、いつもより多く寝る時間が取れてます。
日本でも、そうなるといいなぁ。
今年は、余裕を持って生活をしていきたいです。
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Guggenheim Museum Bilbao 蜘蛛@六本木ヒルズに兄弟がいます。
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# by w_junji | 2009-01-10 07:59

聴こえますか。

ヨーロッパから、無事帰国しました。
なんだか、まだ足がむくんでいる気がしますが、多分、健康です!

たくさん飛行機に乗って、たくさん移動して、いろんな人に会って。
ワークショップ、舞台、現代美術、メディアアート、ニューロサイエンス。
短い間に、とても、いろんな価値観と混ざり合って、
クリアになったこと、いい意味でわからなくなったこと、たくさんあります。

ただ、それを整理し、余韻を味わう暇もなく。。。
次の仕事は容赦なくやってきます。

今は、目の前のことに流され続けて、溺れそうな状態で、
息をしに水面に一生懸命顔を出しては沈み。その繰り返し。
自分の定点を確保する間もなく、次々に進んでいくのは、すごく不安で苦しい。
自分に余裕がないときは、夜も眠れない。

だけど、苦しいときに、「苦しいよう」って泣いて、
「明日もがんばる!」って笑って誰かと言いあえる。
それは、すごく大切なこと。

明日のことなんてわかんないけど、
それは、今の自分たちの背中をやさしく押してくれる。
今、がんばってる親友の話を聞くと、涙が出ちゃう。

まだ若いつもりだけど、最近、涙もろいのは、なんとも。
歳のせいでしょうか。。。
(疲れているだけであることを望みますが。。。)

ただ、歳をとると、それはそれで、世界の見え方が変わるのだなと思います。
時間が必要なこと、時間がたつとわかることがあるのだと思います。

人との間に信頼を作ることはもともと時間がかかる大変なこと。
人を待たせ、人を待つことの意味。。。
時間がかかること、それ自体の役割。

記憶は時間とともに変容し、
いつか、その人たちの声は思い出せなくなってしまうかもしれない。

でも、その人たちの存在のカケラ。
その向こうの物語がすっと心の記憶に入ってくる瞬間がある。
そして、それは日常の中にぽつんと落ちてる一瞬。
その人との物語が確かにあったことを、思い起こさせてくれる想像的知覚。

自分の中に、他人が確かにいるように、
たくさんの他人の中にも確かに自分がいる。
「自分はこれです、ここにいます。」って言う頑なさは何の力も持たない。

むしろ、「自分は、ここにも、そこにもいます。」
と言える透明さ、しなやかさを持ちたい。


聴こえますか。

「私は、ここにも、そこにもいます。」



ドイツのダンサー川口ゆいさん、慶応大学の坂倉杏介さん
をはじめとする皆さんととご一緒している 「Project HEREing Loss
(上の台詞は川口さんの言葉)

以下のパフォーマンス、ワークショップの申し込みは上記HPから

●Audio dance performance 「HEREing Loss -私の孵る場所-」

日時:12月26日(金)19:30
    12月27日(土)14:00/18:00
    12月28日(日)14:00

場所:横浜赤レンガ倉庫1号館

寝台席:3200円(各回20席)
普通席:3000円(各回70席)


●「HERE/HEAR 」いることと聴くことのワークショップ

日時:12月23日(祝)14:00/18:00
場所:慶応大学三田キャンパス東館6階

無料、各20名 申込締切12月10日



以下、今週末からの展示のお知らせ。

TECHTILE展
「SMOOTHNESS 触感←→オノマトペ ~触る・感じる・伝える~」

日時:2008 年 11 月 30 日 ~ 12 月 5 日 
    13:00 ~ 19:00 (11月30日のみ10:00~20:00)
会場:ZAIM 横浜創造界隈【ザイム】 別館 2Fホール
入場無料

・Touch the Invisibles:渡邊淳司、草地映介、安藤英由樹

  Touch the Invisiblesの世界では、”見る-触る”の関係性が実世界と異っています。
  実世界では見えるものに触ることで、触った感覚が得られます。
  しかし、この世界では”見えない”ものに触ることができ、
  見えるものには触ることができません。
  作品では、モニタの中をたくさんの人が歩いています。
  この人たちは影のみで実体が見えません。
  このとき、彼らを指でなぞると、指腹に”触った感覚”が返ってくるとともに実体が現れます。
  一方、実体が見えたときに、彼らに触っても触った感覚は返ってきません。
  つまり、Touch the Invisiblesの世界は、見えない人にのみ触ることができる世界です。

・「触 り心地の響きあい」ワークショップ:渡邊淳司、 早川智彦、松井茂

  私たち人間は、触覚を使った言葉を持っていませんが、
  触覚の抑揚(つまりは触り心地の変化)からも何らかのメッセージを
  受け取ることができるのではないでしょうか。
  本ワークショップでは、たくさんの触覚テクスチャ片を用意し、
  それらの触り心地を分類し、触覚のメッセージを作ってみました。
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# by w_junji | 2008-11-25 05:58 | 自己紹介の代わり

10 days 9 flights

今日、立教大学(志木)でやっている、舞台関係の研究が一段落しました。
そのなかで、人をインタビューするという仕事をしたのですが、
人から話を引き出すのは、とても難しいなぁ、と思いました。

インタビューされることはあっても、インタビューするというのは初めてで、戸惑いました。
自分がしゃべることはいくらでもコントロールできますが、
相手がしゃべり、かつ、
どの方向へ行くかわからない話の交通整理をしながら、
ある種のメッセージをもらうというのは、
なんだか、暗闇の中を、ライトで照らしながら動くものを探している感じです。

追いついたと思ったら、またどこかへ。
けっこう進んだだ思ったら、結局最初と同じこと言っていたり。。。

あと、インタビューと2人で普通に話すのはとても違います。
インタビューは記録されているので、
話すほうも、話されるものもある種の流れを意識します。
その流れにとらわれる必要はないのですが、
少しでも、その流れをお互い意識しながら、やり取りするのはとても楽しい。
相手の話にいいタイミングで、返事をすること。
相手の話をきちんと受けて返事をすること。
難しいですが、うまくいくと、
まるで、相手の世界の中を旅をさせてもらっているようで、
とても面白いなぁと思います。


明日の発表。
11月10日10:00~18:00
第2回領域シンポジウム「表現の未来へ」 -デジタルメディア作品の制作を支援する基盤技術-
@東京大学 弥生講堂一条ホール

13日から23日まで、
10日で9本飛行機に乗るという出張に行ってきます。
体力的にきつそうですが、何とか、がんばってきます。
帰ってからも、12月は、展示x1、学会x2、ワークショップ・舞台x1と盛りだくさんで、
今年は冬まで大変な年だなぁとおもいます。

来年はできるだけ、お休みがほしいです。
携帯も、PCもない南の島でゆっくりして、いろんなものをリセットしたい。
そんなことを思います。

11月15日~30日
Article|08 @Stavanger, Norway
Junji Watanabe, Hege Tapio
"Money's Biography"

ノルウェーの展示ですが、日本人が2人いてびっくり。
それも、もう一人は明和電気の土佐社長です。。。

11月15日~19日
Neuroscience2008 @Washington DC
J Watanabe, M Watanabe, K Ueno, T Asamizuya, K Tanaka, K Cheng
"An fMRI Study of Visual Smear Induced by Saccadic Eye Movements"

fMRI素人なのに。。。不安です。
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# by w_junji | 2008-11-09 21:05

信じられるもの

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ワークショップコレクション2008に来て頂いた皆様、ありがとうございました!
無事、盛況のうちに終了しました。

「阪神は優勝を逃し、株価は下がり続けています。
 先行き不透明なこの現代において、信じられるのは子供達の未来だけです!」
とワークショップ主催者の挨拶がありました。

自分が「信じられるもの」ってなんなのでしょう。

自分は、今回のワークショップで、
約ー年半前にはじめた研究を、初めて人前で展示しました。

ー年半、黙って自分のやっていることを信じてきたわけですが、
評価がわからないまま進み続けるというのは、時に、気持ちが折れそうになります。
あるとき、偉い先生に研究内容をお見せしたら、怪訝な顔をされたりもしました。

「うまくいえないけど、これは、とても大事なこと。」
を信じてきて、研究はどうにか陽の目をみることができました。

では、そもそも、自分は、なぜ、そんな思いまでしてがんばる必要があったのでしょう?
そこで、突っ張らなければ、もっと楽にできたのに。
そんな思いもあります。


おそらくそれは、「見てしまった夢はもう取り消せない。」から。

今日、今までやった研究、展示、舞台を、配置しなおしてみました。
そしたら、自分の曼陀羅のようなものがかけました。

その原点にあるもの、今あるもの、欠けているものがよく見える。
そして、未来も少し見えてくる。

自分が研究を続けるのは、
4年程前に垣間見てしまった夢の一部を、未だに探しているのだと思います。

それが見つかったら、研究はやめてしまうかもしれない。
まだ、もう少しかかりそうだけど。



そういえば、やっとでました~。
『SITE ZERO』No.2「情報生態論──いきるためのメディア」

ここから最初の2ページ読むことができるようになってます.
もし、全文読んでみたいという方がいらっしゃいましたら購入はこちら
もしくは、自分の文章だけでよければ w_junji@hotmail.com までご連絡ください。

以下、コンテンツ

[イントロ]ドミニク・チェン|情報生態論──いきるためのメディア

[詩]高橋悠治|別な世界はまだ可能か
[メディア]毛利悠子|ゴッホってなんだろう?
[メディア]田中浩也|Organic Cybernetics

[連句1]ドミニク・チェン|Xに成ること

[空間]市川創太|塵の眼・塵の建築
[空間]松岡康友|ロボット建築論

[連句2]ドミニク・チェン|建築の自然化

[社会]渡邊淳司|身体と意識の彼岸から
[社会]ゲオルク・トレメル/訳=篠儀直子|システムバイオ社会学

[連句3]ドミニク・チェン|細胞の情動、社会の知覚

[音・楽]三輪眞弘|逆シミュレーション音楽とは何か
[音・楽]城一裕|いつか音楽と呼ばれるもの──試論
[音・楽]徳井直生|バベルのタワーレコード

[連句4]ドミニク・チェン|オートフォニーへの漸進
[ネットワーク]中嶋謙互|生きているデータベースとWorldTrace

[連句5]ドミニク・チェン|情報の身体をめぐる分解能

[翻訳]ローレンス・リャン/訳=ドミニク・チェン|海賊の美学
[翻訳]ヨハイ・ベンクラー/訳=ドミニク・チェン+生貝直人|
    豊穣のネットワーク──社会的生産はいかに市場と自由を変えるか
[翻訳]スコット・ラッシュ/訳=篠儀直子|生命(生気論)
[翻訳]バリー・スミス/訳=柳澤田実|事物とその環境──アリストテレスから生態的存在論へ
[対談]西垣通×ドミニク・チェン|生命情報論の展開──個人から生命流へ

[作品構成]ロベルト・ザイデル|インタヴュー/構成=秋山伸|イメージ、曲線、運動態

[論考]宮崎裕助|決断主義なき決定の思考──デリダavecシュミット
[論考]カトリーヌ・マラブー/訳=郷原佳以|ピエールは恐怖のオレンジを好む──
    レヴィナス─サルトル─ナンシー、哲学におけるファンタスティックなものへのアプローチ

[連載]南後由和|都市リテラシーの構築技法||コンスタントのニューバビロン×建築界(2)
[連載]榑沼範久|知覚と生(3)||崩壊する過程のなかで
[連載]田中純|男たちの秘密(2)

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                       似てますかねぇ。。。
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# by w_junji | 2008-10-17 01:23

ワークショップコレクション2008

開催日時: 10月12日(日) 11:00~17:00、 
            13日(月・祝) 10:00~17:00 
開催場所: 慶應義塾大学 三田キャンパス 南校舎および第一校舎
http://www.wsc.or.jp/


ワークショップ2つ出します~。

○Roll Canvas
by 渡邊淳司(科学技術振興機構 さきがけ)、草地映介

コンピュータの中で回転する筒状キャンバスに絵を描きます。ユーザは全てを思い通りに描けるわけではありませんが、ペンを動かさなくとも絵は描かれていきます。さらに、キャンバスの回転による偶然性・シンプルな描画の反復によって、思いがけないきれいな絵が生まれてきます。

○ 触り心地の響きあい
 by 渡邊淳司(科学技術振興機構 さきがけ)、早川智彦(東京大学)、松井茂(詩人)

私たち人間は、触覚を使った言葉を持っていませんが、触覚の抑揚(つまりは触り心地の変化)からも何らかのメッセージを受け取ることができるのではないでしょうか。本ワークショップでは、たくさんの触覚テクスチャ片を用意し、それらの触り心地を分類し、触覚のメッセージを作ってみます。
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# by w_junji | 2008-10-10 23:58

~知覚をゆるがすメディアアート~(ウェブ企画展)

9/13,14,15: 川口ゆい 『REM - The Black Cat』 @新国立劇場
無事、終了いたしました。
関係者の皆様、本当にありがとうございました。
そして、ご観覧いただいた皆様、会場にお越しいただいた方、本当にありがとうございました。


文化庁メディア芸術プラザ ウェブ企画展
<日本のメディア芸術>変わる・超える・表現の未来
Vol.1 「感覚と感性」 ~知覚をゆるがすメディアアート~

*リンク先画面下段、フルスクリーンで開きます。
*開いて、画面右上(見えにくい)の「Curator's Choice」より「MAP編集部推薦」
周りにいらっしゃる先生方に恐縮です。


ここ1ヶ月の予定。
9月19日~21日 日本心理学会 @北海道
9月24日~26日 日本VR学会 @奈良
10月12,13日 ワークショップコレクション @慶応
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# by w_junji | 2008-09-16 23:34

Stavanger, Athens

今回の旅では、2人のヨーロッパ人アーティストと打ち合わせをしました。

今までの自分の研究・展示は、
「一人の人間の知覚やコミュニケーション」をテーマにしたものが多く、
一方、彼、彼女の興味は、
魚だったり、水だったり、人の価値感そのものだったり、お金だったりします。

しかし、彼らの目には今自分のやっていることが、とても関係するものとして映る。
視点がおもしろいなぁ。と感心してしまいました。(詳細は後日)

北ヨーロッパ(上:ノルウェー)と南ヨーロッパ(下:ギリシャ)の空は少し違うようです。
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# by w_junji | 2008-09-15 02:04

A new cultural paradise

今年もオーストリアのリンツへ行きました!
Ars Electronica 2008 -A new cultural economy-

これで、リンツは5回目。
毎回、少しずつ異なる立場でフェスティバルに参加し、
リンツという街の様相が少しずつですが、わかってきました。

リンツは人口約20万人。日本でいうと、弘前市、鳥取市と同じくらい。
でも、アルスエレクトロニカというメディアアートセンター、フェスティバルが
世界的に有名になり、それが街のアイデンティティとして機能しています。

メディアアート自体は、正直、アート業界では、まだマイナーな部門でしかありません。
しかし、メディアアートに関する行政としての取り組みが、
芸術祭から、美術館を利用した文化教育、
技術に関する研究所による、商業への応用に繋がっています。
さらに、今年からメディアアートの理論の研究所が設立されました。
Ludwig Boltzmann Institute Media.Art.Research.
その研究成果、人材は、いつしか、文化行政へ還元されていくのでしょう。

今回、ArsElectronicaのアートディレクターや、研究所の所長とお話することができました。
彼らには、現場は違えど、共通のものが見えているような気がします。
そして、そのマインドは、スケールは違えど、現場のスタッフからも感じることができます。
自分達の生活とメディアアートとの付き合い方。
自分達の生活をもうちょっと豊かにしてくれる何か。
未来を信じてよいと少しでも感じさせてくれる何か。
1つのParadiseを作るために束ねられた共感は、その街の意思に思えます。

そのマインドとやっていることのクオリティ、両方を維持することは大変なんだろうと思います。
正直、アルスにだって、意味のわからないイベント、面白くない展示もあります。
でも、ぼくは、そのParadise作りに参加させてもらえてるだけでうれしいし、
そこにいられる幸運に感謝なのだと。


さて、フェスティバル中の企画展の一つに、Campus展があります。
Campus展は大学、専門学校による企画展です。
今年は、美術系ではない東大が展示をしています。
自分の卒業した研究室も参加しています。
リンツお立ち寄りの際は、ぜひ。

Ars Electronicas Campus 2008
"Hybrid Ego Towards A New Horizon of Hybrid Art"
- The University of Tokyo

作品の詳細、メンバーはこちらに


これは、自分の網膜。(他の展示で撮影)
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# by w_junji | 2008-09-07 02:57

9/13,14,15: 川口ゆい@新国立劇場

オランダのユトレヒトで学会に参加しています。
トークでした。たくさんの人の前で話をするのはオナカイタカッタデス。
会場の写真。(これは学会ページから。多分、こんなに人はいなかったと思います。。。)
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また、来月ですが、もう5年以上一緒に活動してきた、
ダンサーの川口ゆいさんの日本公演(彼女はドイツ在住)が新国立劇場であります!
ぜひ、ぜひ、いらして下さい。
一見の価値、いえ、ずっーと見続ける価値があるダンサーだと、ぼくは思っています。

今回、自分はヨーロッパ出張中で、残念ながら機材提供のみですが、
新国立劇場での凱旋。ぜひ、うまくいくことを祈っています。

川口ゆい 『REM - The Black Cat』

9月13日(土) 18時開演
9月14日(日) 15時開演
9月15日(月) 15時開演

新国立劇場DANCE EXHIBITION Bプログラム内
東京新国立劇場・小劇場

振付・出演:川口ゆい
映像:cell (田畑哲稔、篠木貴久、早川智彦)
照明・舞台装置:ファビアン・ブライシュ
ビデオ出演:マリア・アドリアナ・ヴェルダースドンク
LED Saccade-based Display:渡邊淳司、安藤英由樹
視覚効果補助:大庭将裕
アシスタント:武澤瑠依

チケット前売: A席 5,250円 / B席 3,150円
新国立劇場ボックスオフィス:03 5352 9999
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<レビュー>
「クレイジーで、ストレンジで、素晴らしい!」ミヒャエラ・シュランゲンベルシュ/ベルリナー新聞

「映像との卓越したコラボレーションと、オリジナルのダンススタイルを生み出したこの日本人振付家の価値に、誰も疑問は抱くまい。」
Le magazine en ligne RUEDUTHEATRE/e´cile GUEDON (パリ)

「世界第一級の舞台」ダンスマガジン/村山久美子
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# by w_junji | 2008-08-29 00:53

UP感覚

浮遊感、そして、ファンシー。。。
自分ではなく、今回の共同出展者の世界観です。
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自分がはじめてお客さんからお金を払ってもらって、何かを展示したのは、博士の学生のとき。
自分が話すだけでお金をいただけるようになったのは、つい最近。

ほんとは、自分の芸でお金を払ってもらうためには、
アスリートと同じで、日々訓練、自己管理が必要なのですが、
最近の自分は、過密スケジュールで崩壊気味。。。
仕事中にこのまま、南の島へいけたら。なんて思ったり。

好きな言葉は、
 「思い煩うことなく、愉しく生きよ」(江国香織さんの本のタイトル)なんですが、
最近は、そんな風に仕事を、生活をアレンジできてないなぁ。

お風呂に入りながら、江国さんの本を読む。
言葉の質感や意味の抑揚。大胆さと鋭敏さ。それらが織り成す言葉のマッサージ。
好きなものは何も疑うことなく受け入れられ、それは、自分の一部になる。
そんな感覚がすき。
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# by w_junji | 2008-08-19 01:00

Brisbane, 予感研2, SIGGRAPH, 赤レンガ, 未来館

7月から展示・舞台が続いています。

7月13日~18日
World Dance Alliance Global Summit @Brisbane, Australia

超音波スピーカを使った舞台演出。
ずっといっしょにやっている、オーストラリア人のダンサー達との舞台です。

準備をしているときに、事故がありました。
吊られた重いライトや、高いところでの仕事が多かったり、舞台は本当に危ないところです。
幸い命に別状はなく(数日後には踊っていました)、無事舞台は終わりました。

その事故では、自分の動きが人の命を左右することになりました。
自分がその瞬間、何かをしなかったら、その人は助からなかった。。。
そのことを考えると、今でもゾッとします。

私達は、普段、実は、けっこう危ういバランスの上で生きています。
生死の問題だけじゃなくて、経済的なものや、社会的なものも含めて。
だけど、いつもそれを考えていたら、おちおち眠れない。
楽観的であることや、それを忘れられることも能力だけど、
いざというときの瞬発力や、サバイバル能力がないと、
生き残るのはたいへんなのかも。
日常が一見、危険じゃないからこそ。


7月26日~30日 予感研究所2 @日本科学未来館

夏休みということもあり、たくさんの家族連れ、子供さんがいらっしゃいました。
そして、たくさんの方々に自分の展示に関わっていただきました。
皆様、本当に、本当に、ありがとうございました。

最近は、多少歳もとって、自分のやることが、
人を巻き込むようになりました(研究者という職業にしてはですが)。
一緒に研究をする、一緒に展示を作る、という時間は
自分のやることを効率的に進めることでもあり、
一緒にいる人に何かをもたらすことでもあります。

最近思うのは、アウトプットのクオリティと
プロセスの中から、それぞれがそれぞれのやり方で何かを持ち帰ること。
その両立ってなかなか難しい。

アウトプットの妥協はできないけど、
そこに行き着く過程では、たくさんの人が関わっていく。
関わった人それぞれの能力や、モチベーションが違う中で
どうやって、クオリティを維持するか。どうやって、それぞれが喜ぶか。
仕事でなくて、研究という分野で。

今、自分は形式的に研究室を持たないので、研究がゲリラ的に進んでることも多いです。
そんな中で、何が人と人をつなぎとめ、どうやって共に進んでいけるのでしょうか。
こないだ、「そろそろ、あなたも研究上の跡継ぎを探さないと」と言われ、
なんだか、今までとは違うやり方も必要なのかなと思う、今日この頃です。
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8月11日~15日 SIGGRAPH @LA

西海岸は、太陽がまぶしいですが、風が涼しげです。
同じ西海岸ですが、去年行ったサンフランシスコやパロアルトに比べると、
垢抜けてないですが、人間くさく、面白い街です。
ただ、ロサンゼルスは、なんとなく、肌に合わない気がしています。
洋服にしても、人にしても、街にしても、肌に合うということはすごく大事。
なんだか、いつも違和感がある中で過ごすのは耐えられません。

自分に好むものを選んで、配置し、消費する。
そうすると、そこに、新しい好ましいものが現れてくる。
それを繰り返していくことが生活のような気がします。
だけど、最近、何でもかんでもやりすぎてしまっています。
人間には時間に限りがあるし、思ったより、できることは少ないのかも。

展示では、お腹の中を何かが通過する不思議な感覚を提示する装置を展示しています。
誰もリアルな感覚は味わったことがないはずなのですが、
「なんだか、通った感じがする~」というのはなんだか不思議。
/ed - Gut Feelings when Being Cut and Pierced -
S. Ooshima, Y. Fukuzawa, Y. Hashimoto, H. Ando, J. Watanabe, H. Kajimoto
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以降、お知らせ。

8月19日~24日 
ヨコハマ音のサーカス・アルガリズムプロジェクト @横浜赤レンガ倉庫
に展示で参加しています。
東京藝術大学の有賀誠門先生プロデュースです。
よろしかったら、お越しくださいませ。

8月22日
ワークショップ 「眼を動かすと見えてくる世界」 @日本科学未来館

開催日時: 2008年8月22日(金) 15:00~16:00
開催場所: 日本科学未来館 3階 常設展示場内 メディアラボ
参加費: 入館料のみ


さらに、ヨーロッパツアーの予定。
皆様、旅先でお会いできると幸いです。

8月25日~28日 ECVP 2008@Utrecht, Netherlands
8月30日~9月5日 Ars Electronica@Linz, Austria
9月6日~8日 i/o/lab @Stavanger, Norway
9月10日~13日 DIMEA @Athens, Greece
9月19日~21日 日本心理学会 @北海道
9月24日~26日 日本VR学会 @奈良
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# by w_junji | 2008-08-18 01:34

「予感研究所2」@お台場 科学未来館

夏休みですが、富士ロックの時期ですが、お台場に来てみませんか?
自分たちのやっていることの、一般向け、子供向け公開展示です。

「予感研究所2」

アート+テクノロジー+エンタテインメント=?!
研究者たちの自由研究?

会期:2008年7月26日(土)~30日(水)
会場:日本科学未来館(東京:お台場)

主催 独立行政法人科学技術振興機構
「デジタルメディア作品の制作を支援する基盤技術」研究領域

自分は28日の月曜日以外、現場におりますので、
お立ち寄りの際はご連絡くださいませ。

ワタシの展示はこちら。
23 「触覚の不思議のサイエンスをアートに」

モノに触れたときに感じる「触覚」、見聞きする「視聴覚」、そして体の動き。
何気なく感じるこういった感覚に、いつもと違う刺激を与えると…?
不思議な体験の始まりです。

内容は4つに分かれてます。

○23-A -触感覚の錯覚-
渡邊淳司、草地映介、安藤英由樹(大阪大学)
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○23-B -身体感覚の錯覚-
渡邊淳司、安藤英由樹(大阪大学)、福沢恭
大島沙也佳(電通大)、橋本悠希(電通大)、梶本裕之(電通大)
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○23-C -光と音の触感覚-
渡邊淳司、草地映介、小山翔一(東京大学)、山田真由美 a.k.a. PIRAMI(作曲家)
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○23-D -音楽の身体感覚-
渡邊淳司、福沢恭、小山翔一(東京大学)、山田真由美 a.k.a. PIRAMI(作曲家)
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# by w_junji | 2008-07-23 02:01

十年後の文化

今日は、千駄ヶ谷の日本青年館というところでシンポジウムがあり、
トークと展示をしてきました。

日本青年館はジャニーズがよくイベントをやるところらしいのですが、
そこで行われたシンポジウムのテーマは「10年後の東京文化」。
登壇者は、劇作家、コラムニスト、スポーツ選手、酒造会社の外国人社長さん、等
馴染みのない分野の人たちで、自分の話がどこまで興味を持ってもらえたでしょうか。。。

展示物は、既に、何度か発表したことのある、
目を動かしたときだけ1次元の棒から2次元の絵が見えるSaccade-based Display
「去年のメディア芸術祭にもありましたよね。」と覚えてくれている方もいて、
うれしく思うとともに、同じものばかり出してると思われれないようにしないと。

展示の様子はこちら
目を動かさないと、ただの4本の光る棒で、
目を動かすとビデオに映っているようなものが見えます。


正直、文化って言われてもあまりピンとこないのですが、
なんとなく、自分のことを精神的にも物質的にも確認させてくれる、
個人を超えた大きな枠組みのようなものの気もします。

外からの大きな方向性は、自身のうごきに抑揚を生み出してくれます。
地上には重力があるから、坂を勢いよく降りるときの高揚感、
逆に、それに逆らい、飛ぶことに対する力のタメが生じる。

大きな流れの中で、何かを創りだすために生きることができる人はごく僅か。
でも、人生、何かを新しく考えついたり、何かを創りだしたりしなくとも、
その大きな流れの中での、
関係性のテンション、自分なりの抑揚、を発見し続けることはできるはず。

そんなことを考えました。

このコンセプトに近いドローイングソフト Slot Machine Drawing
アルスエレクトロニカ・センターでの常設期間が10月まで延長されました~。
オーストリアにお立ち寄りの際はぜひ。
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# by w_junji | 2008-06-30 00:11

~6月15日、29日イベントのお知らせ~ 

●RARC インスタレーション・サロン "Living Lens 2008"

2008年7月にオーストラリアで開催されますダンスの国際会議、
World Dance Alliance でのデモンストレーションのために、
4月より立教大学新座キャンパスで行ってきた研究活動の成果を公開いたします。

どなたでも無料でご参加いただけます。
お誘い合わせの上ぜひ遊びにお越しください。

場所: 立教大学新座キャンパス6号館2階 N623教室(ロフト1)
日時: 2008年6月15日(日) 

16:00~ 視覚、聴覚、身体動作を融合したメディア・パフォーマンス(30分程度)
16:30~ パフォーマンスの内容に関するプレゼンテーションとディスカッション
       (各種装置を自らの身体で体験していただけます)

企画: 田畑 哲稔(RARC心理プロジェクト研究者)

出演・スタッフ:
Maria Adriana Verdaasdonk (Queensland University of Technology/ 66b)
Luke Lickfold (Queensland University of Technology/ Asialink)
篠木 貴久 (cell)
稲福 孝信 (多摩美術大学大学院情報デザイン専攻)
渡邊 淳司 (科学技術振興機構さきがけ/ NTT CS研)


主催: 立教大学アミューズメント・リサーチセンター(RARC)
    心理アミューズメントの技法とコンテンツに関する研究プロジェクト
    (プロジェクト代表者:立教大学現代心理学研究科 教授 長田 佳久)

協力: 立教大学現代心理学部映像身体学科

お問い合わせ・参加お申込先 Eメール:skiyosig@rikkyo.ac.jp
(世話人:立教大学現代心理学部 助教 鈴木 清重)



TOKYO C-WAVE 東京都文化シンポジウム
 「文化の波、つくる?あそぶ?」

都市が文化を育み、文化が都市の豊かさを生む。
江戸文化が今に生きる東京の文化のポテンシャルを検証しつつ、
10年後の東京をイメージする、チャレンジ精神あふれるシンポジウムです。

とのこと。

場所: 日本青年館大ホール
日時: 2008年6月29日(日)

13:30 開場
14:30 シンポジウム開会

・基調講演
 平田オリザ(劇作家・演出家)

・パネルディスカッション
 パネリスト
  泉麻人(コラムニスト・気象予報士)
  サエキけんぞう(ミュージシャン・プロデューサー)
  セーラ・マリ・カミングス(桝一市村酒造場 代表取締役)
  長崎宏子(スポーツコンサルタント・元五輪代表)
  平田オリザ(劇作家・演出家)
 モデレーター
  小崎哲哉(『REALTOKYO』『ART iT』発行人兼編集長)

・近未来東京アートショーケース
 「科学技術からはじまるアート」~創造する研究者たち~

 アルバロ・カシネリ(東京大学助教)
 渡邊淳司(科学技術振興機構 さきがけ・NTTCS研)



●その他
研究関係の雑誌。

Masahiko Terao, Junji Watanabe, Akihiro Yagi, Shin'ya Nishida
Reduction of stimulus visibility compresses apparent time interval
Nature Neuroscience, Vol. 11 No. 5, pp. 541- 542, 2008.
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# by w_junji | 2008-06-09 21:25

デバイスアートギャラリー@未来館、レクチャー@立教のお知らせ

●お台場の日本科学未来館で少し長い期間の展示が始まりました。
 夏休みまでやっていますので、ぜひ、いらしてください~。

デバイスアートギャラリー第1期展 「表現する研究者たち」

<公開時期>
2008年4月24日(木)-8月31日(日)
10:00~17:00(入館は閉館の30分前まで)
※休館日は毎週火曜日(ただし4月29日、5月6日、夏休み期間は開館)

<出品作品>
安藤英由樹・前田太郎・渡邊淳司 《 サッカード・ディスプレイ 》
稲見昌彦 《 RobotPHONE 》
岩田洋夫 《 Floating Eye 》
ジェームス・クラー 《 3D Display Cube 》
クワクボリョウタ 《 ヴォモーダ 》
児玉幸子 《 モルフォタワー 》
土佐信道 《 ノック!ミュージック プログラム 》
八谷和彦 《 空を見るための望遠鏡 》



●立教大学(志木キャンパス)でレクチャーを行います
 ご興味のある方はご連絡ください~。(w_junji@hotmail.com)
RARC Sound and Visual Environment for Performance Research 2008

5月2日 18時
レクチャー:田畑哲稔、モデレータ:渡邊淳司

デジタルテクノロジーによる高画質化、大規模映像空間における
身体と映像の関係性をオリジナルの映像システムやこれまでのステージの資料
を紹介しながら今後の可能性を議論します。

5月9日 18時
レクチャー:マリア・アドリアナ・ヴェルダースドンク

Living Lens: 身体、映像、サウンド、インスタレーションを区別して考えるのではなく、
それら、さらには観客までもを空間の中に有機的・詩的に織り込む、
"poetic felt space"をコンセプトに制作された作品である。
講演では、この作品の概要と共に、
作品を制作するための新たな研究的アプローチについて述べる。

レクチャー:渡邊淳司

MUS(Moving Ultrasonic Speaker):鋭い空間選択性を持って聴覚情報を
提示可能な音響提示システム(超音波を利用した超指向性スピーカ)が開発、実用化され、
私たちは、この超音波スピーカをムービングライトのソケット部に取り付け、
任意位置に聴覚情報を選択的に提示可能なシステムを実現し、舞台演出へ応用した。
本講演ではそのシステム概要と演出効果について述べます。
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# by w_junji | 2008-04-25 00:38

3月のまとめ。メンテをしないと。

3月はシンポジウムとか、プレッシャーのかかるイベントが盛りだくさんのうえに、
いろんな書類仕事のシメで、肉体的にも、精神的にもストレスがたまっていたみたい。

先日、肩甲骨のあたりがひどい肩こりになって、腕を動かすだけでゴリゴリ鳴ってました。
なので、プロの人にお願いして、気持ちよくしてもらいました。
ちなみに、マッサージだけでなく、最近は、耳掻きをやってくれるところもあるそうです。

凝り固まった身心が多少はほぐれたような。
できるだけ、メンテはしないといけませんね。
自分がOKじゃないと、他人のことをOKっていうのが難しくなっちゃうし、
自分が楽しくないと、他人を楽しくすることはできません。

3月のレポート

●3月3日、4日 インタラクション2008 @一橋記念講堂

デモ(実演)発表をしました。
実際に体験してもらうのはインタフェースの研究の醍醐味でもあるのだけど、
それは、すごくすごく、緊張するし、怖いんです。
特に、見える、見えないとか、感じる感じないという体験を提示しようとすると、
「ぜんぜん見えません。」「何にも感じない。」なんて言葉がすごい辛い。
さらに、業界の偉い先生や知り合いの方が多い学会だとすると、
失敗したときなんて、目も当てられない。落ち込みまくりです。

今回は、幸いそれなりにうまくいったようで、賞をいただきました♪
インタラクティブ発表賞 (2日目)
腹部を通過する仮現運動を利用した貫通感覚提示
渡邊 淳司,福沢 恭,梶本 裕之,安藤 英由樹

当日の様子はこちら。
engadget インタラクション2008: (たぶん)リアルな串刺し感覚を与える体感デバイス

●3月7日 Nature, and Beyond 
-アニミズムとサイエンスが出会うデザイン展- @浄土真宗本願寺派 光明寺

慶應義塾大学 田中研究室の展示会のトークセッションに出ました。
この日は、普段、学会では話せない内容(妄想)をお話したのですが、
会場の反応は思ったよりよく、予想以上にリアクションがあり、びっくりでした。
お寺の僧侶の方がパソコンでプレゼンテーションをしているのはなんとも不思議な感じでした。

当日の様子はこちら。
engadget あの世とこの世をつなぐインタフェースの展示会
 
●3月8日 東大130周年記念、公開シンポジウム
「アニメが見る未来 -コンテンツが切り拓く将来-」

東浩紀さんや攻殻機動隊のProductionI.Gの石川さんなど、
普段はご一緒できない方々と一緒のパネルに出させていただき、とても光栄でした。
ただ、時間の関係もあり、皆さんとあまり絡めなかったのが残念でした。

いまさらですが、今になって、攻殻機動隊シリーズにはまってます。
いろいろ出てますが、「イノセンス」が個人的にはお勧めです。
映像がきれいというより、なんというか、世界観がすごく好きです。

攻殻機動隊の世界の中では、
身体がサイボーグというだけでなく、脳ですら機械に置き換えられています。
そして、機械に置き換えられた物理的な身体の他に
意識と、「ゴースト」という魂というべきものが描かれていて、
そのゴーストの有無が人か人でないかを分ける境目になっています。

ロボットでも記号によって構成される、自己言及的な意識を持つことはできるが、
ゴーストを持つことはできない。と描かれている気がしますが(間違ってたらすみません。)、
そもそも、ゴーストっていったい何でしょう?

「ゴーストとは、世界の全体性と繋がった無意識のことじゃないのかな。」
というのが、今、しっくりときている解釈。
全体性というのは、うまく説明できませんが、
自分がなんとなく、世界の流れの一部であることを実感する感覚というか、
自分の個の意識であり、それでいて世界の全体と繋がっている感じ。。。

こういう解釈は、正解がある話ではないのですが、
もし、ゴーストが人間の要件だったら、
そのゴーストが宿るのは、生身の身体でなく機械の身体であってもよいし、
脳が機械であってもよいかも知れない。
さらにいうならば、むしろ、身体とは、絶え間ないエネルギーの流れであることを考えると、
(人の身体を構成する物質は常に入れ替わっているということ)
それは、一箇所に留まる存在でなくともよいかもしれない。

エネルギーの流れ、世界全体に広がるネットという情報の流れ、
その、特定できない全体性の中にもゴーストは宿るのかもしれない。
というのが、女性の主人公のしたことであり、
「貴方がネットにアクセスするとき、私は必ず貴方の傍らにいる。」
という彼女の言葉なのかなと思いました。

身体を求めないストイックな愛というより、
むしろ、予告編にあった「孤独な魂(ゴースト)の乱交」という言葉があっている、
ある意味、純粋な、イノセンスな愛のお話のような気がしました。

見ていない方。すみません。
イノセンスが好きということです。

●3月11日 HAIR COLORING SPLASH 2008 @東京国際フォーラム

友人が楽団を率いて、大きな舞台で生演奏。そのお手伝い。
自分は光る撥をつくって、それを使って打楽器を演奏してもらいました。

本当は自分でも何か演奏できたらよいのですが、
残念ながら、自分の音世界は、悲しいほどのっぺりしています。
今からでも、少しずつでも、音の文法がわかるとよいなぁ。と思います。

・・・
いろいろ書いていくと、切りがなさそうです。
3月ということもあり、うれしいこと、かなしいこと。あります。

久しぶりに後藤繁雄さんにお会いしました。
今の自分の原点の一つです。
後藤繁雄さんとは、友人に紹介してもらい2004年の終わり、初めてお会いしました。
今思うと、その友人は、その頃の自分に足りないものをわかったうえで、
紹介してくれたのだと思います。
その頃、ふと、その人は、ロラン・バルトの本を見て、
「あなたの書くものにロラン・バルトとか、入るようになるとよいね。」
と言っていました。
今の自分の書くものはどれほどのものでしょうか。。。

そういえば、うれしいことといえば、
自分が第一著者(名前が一番前)じゃないのですが
Nature Neuroscience という雑誌に論文が通りました。
詳細は、また出版されたら。

悲しいことといえば、自分が長年一緒にやってきた同僚が転勤します。
もう5年以上一緒に仕事をしてきました。
正直、ぼくにとってその人は必要であるし、その人にとって自分が必要である。
なんて、プロポーズみたいなことを言ってしまいました。(相手は男性)

暖かな日差しと桜の薫る季節はもうそこまで。
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# by w_junji | 2008-03-23 00:12

3月8日 東大130周年記念、公開シンポジウム with 東浩紀さん

東京大学創立130周年記念事業 公開シンポジウム1

「アニメが見る未来 -コンテンツが切り拓く将来-」

日時:3月8日(土)13:00~
場所:東京大学本郷キャンパス 経済学研究科棟地下1階第1教室 MAP

入場無料
*申し込みが必要です。

13:15〜 記念講演「インフラフリーが拓く未来の社会と技術」
      アニリール・セルカン 東京大学助教、宇宙飛行士候補
13:45〜 ワークショップ成果紹介「未来技術とアニメーション」
14:00〜 パネルディスカッション「アニメと科学技術が交錯する未来」

・七丈 直弘 (パネルディスカッション・モデレーター) 東京大学准教授
・アニリール・セルカン  東京大学助教
・渡邊 淳司   (独)科学技術振興機構さきがけ研究員、NTT CS研
・東 浩紀     東京工業大学世界文明センター特任教授
・古橋 一浩   アニメ演出家・監督
・藤咲 淳一   アニメ脚本家・監督
・近 義起     (株)ウィルコム執行役員副社長
・石川 光久 (全体コーディネーター) 東京大学特任教授、(株)プロダクション・アイジー

このメンバーで話をするなんてドキドキです。
特に著作を読まさせていただいている、東さんと
はじめてお話させていただけるのすごく楽しみです。


アニメ等のコンテンツは、単なるエンターテインメントの枠を超え、科学者の想像力を刺激することで、未来の科学技術や社会を創造する契機になる可能性を秘めています。東京大学では、これまでさまざまなコンテンツ制作事業者の協力を得て、新たなコンテンツ人材養成を試行し、技術とクリエイティブの両面を理解したプロデューサーの育成を行ってきました。

 そこで、本シンポジウムでは、東京大学における技術とアニメの連携に関する研究・教育の取り組みの一端をご紹介するとともに、アニメ・コンテンツと未来社会との関わりについて、科学者・思想家・アニメ制作者・企業家という各々異なる立場から議論し、アニメが持つ可能性について考えていきます。


主催:文部科学省科学技術振興調整費
   コンテンツ創造科学産学連携教育プログラム
共催:東京大学大学院情報学環
協力:(株)プロダクション・アイジー, (株)ウィルコム

お問い合わせ先/東京大学大学院情報学環
コンテンツ創造科学産学連携教育プログラム
Tel: 050-3367-6953 E-mail:future@content.iii.u-tokyo.ac.jp
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# by w_junji | 2008-02-24 01:23

3月7日 Nature, and Beyond -アニミズムとサイエンスが出会うデザイン展-

慶應義塾大学・環境情報学部 田中浩也研究室×彼岸寺

「Nature, and Beyond -アニミズムとサイエンスが出会うデザイン展-」

日程:2008年3月7日~8日 17時~ 22時
 *法要等が入った場合は、展覧会が中止となる可能性があります。
  中止の場合は当日朝までにWEBページにてお知らせします。

会場:梅上山 光明寺
   営団日比谷線 神谷町駅から徒歩1分 MAP ※車でのご来場はご遠慮ください

入場無料

お問い合わせ:田中浩也研究室
       TEL:090-7224-5231
       E-mail:t05504ki@sfc.keio.ac.jp

主催:田中浩也研究室×彼岸寺

展示予定作品:
Plantio、Oto-Shigure、ene-geometrix
石のイシ、SKYLIGHT、Bogs、および新作

トークシンポジウム出演予定者:
3月7日
渡邊淳司(NTT/さきがけ)
松本圭介×松下弓月(彼岸寺:http://www.higan.net)

3月8日
石若裕子(SBB)
福原志保+Bradley Fraser (バイオメディア)


人類は太古より自分たちを取り巻く森羅万象に様々な意味を見いだし、解釈をし、
それを礎に文化を築くことで精神の拠り所として来ました=アニミズム。

その後、近代科学は自然を均質的な分析・統御の対象としてみる
文明史・技術史を積み上げてきました=サイエンス。

この2つの本質(歴史)は、一般的には矛盾するものと思われがちなところがあります。
しかしながら、そのいずれをも否定することなく、その両者を融合するデザインが可能ではないのか。
アニミズムとサイエンスはいかなる相補性を持ち、いかなる相乗効果を生み出しうるのか。
本展覧会はそれを問うための契機として企画されました。
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# by w_junji | 2008-02-24 01:06