<   2011年 11月 ( 2 )   > この月の画像一覧

見方

モネやルノアールの絵を片目をつぶって見ると,
絵の中のイメージが世界としての輪郭をもって立体的に見え出します.

人間の目は,少し横にずれて正面に向いて二つあるので,
両目で物体を見ると,右目と左目に入る網膜像にはほんの少しずれがあります.
そして,脳はそれを手がかりに奥行きを知覚します.

絵を見るときでも,その手がかりのおかげで
壁から絵の額縁がほんの少し前に出ているのを明確に知覚することができます.
ただし,それはデメリットもあって,
キャンバスという平面の上に,絵の具が置かれていることを強調してしまいます.

しかし,片目をつぶったときには,そのような奥行きの手がかりを使うことはできません.
額縁も,絵も網膜上では奥行き情報なく存在し,
そこから,絵の中にある情報から世界を再構成するしかないのです.
そんなとき,モネやルノアールの絵は脳の中に何か特別の世界を作り出すようです.

見方を変えることによって,絵の中に潜んでいた別の世界にアクセスできる.


今の展示,目を動かしたり,携帯カメラを振ると,光の中に現れる歌舞伎町らしからぬものたち.

歌舞伎町アートサイト(12月3日(土)まで)

「Cabinet of curiosities」
安藤 英由樹+渡邊 淳司+田畑 哲稔+Maria Adriana Verdaasdonk

a0014725_0304485.jpg

雨ざらしです.
a0014725_031365.jpg

新宿という雑食な感じ.
新宿にないものを雑食に集めたコンテンツ.
Cabinet of curiositiesとは博物館学などで,
定義できない様々なものを集めた箱のことです.
[PR]
by w_junji | 2011-11-29 00:46

onomatopoeia

「おの まと ぴーあ」 と発音するんですが,
英語で発表するのがとても恥ずかしい.

そこそこ長くオノマトペのこと研究したりしたのですが,
しゃべってみないとわからないことがあった.

そうなってみないとわからないこととか,最近多い.
パネルディスカッションで,思ってもみないことに怒っていたり.

声,身体,直感.それは,とても論理的に反応するのだと思う.
「わたし」にとって何が大事か.
よくよく考えてみると,知らないのは「わたし」の意識だけ.


大阪大学総合学術博物館 第14回企画展

脳の中の「わたし」と情報の中の<私>
―五感を揺るがす摩訶不思議なメディア技術―

会  期:2011年10月25日(火)~2012年 2月 4日(土)
       10:30~17:00 入場無料
       日祝および年末年始(12月29日~1月3日)休館
       ただし11月3日(木・祝),11月6日(日)は開館

会  場:大阪大学総合学術博物館 待兼山修学館


展示企画・制作:安藤英由樹
(大阪大学大学院情報科学研究科バイオ情報工学専攻・准教授)

展示企画・制作協力
渡邊淳司(NTT コミュニケーション科学基礎研究所)
藤木淳(国際メディア研究財団/科学技術振興機構さきがけ研究員)

展示企画・制作補助
前田 真由子,鈴木 寛和,嘉永 真未


現代社会では、自分の身体や思考、行動等さまざまなものが情報化される
とともに、「わたし」の知らぬ間に情報世界の中で新たな<私>が形成され
ています。たとえば、携帯電話でメールを打つときの“かな漢字変換予測機能”は、
使用者の思考の癖が携帯電話の情報空間に転写されたものだといえます。
そして、それが提示する予測結果は、時に今まで気付かなかった「わたし」の
思考様式をも明らかにし、もはや自分とは違う誰か(もうひとりの<私>)のもので
あるような気すらしてきます。
本展覧会では、脳の中にある「わたし」と、情報メディア技術によって生じた<私>の
新しいあり方を、人間科学と情報科学の融合研究の立場から捉えなおすことを試みます。
脳の中の「わたし」と、それがメディア技術によって再び提示された情報の中の<私>。
「わたし」と<私>は異なる存在として、この会場に立ち現れることとなります。
さあ、これからあなたは「わたし」と<私>の新しい人間関係を築かなくてはなりません。
それは果たして、楽しいものになるのか、苦しいものになるのか。私(安藤)の想像は止みません。


本展覧会は、脳の中の「わたし」と情報の中の<私>の関係によって四つのエリアに分けられています。

“情報化される「わたし」”
このエリアでは、脳の中の「わたし」が生み出す思考や行動の記録を視覚化しています。
それを見ることで、自分自身の思考や生活の様式が改めて意識されることでしょう。

●親指の記憶(2011):前田真由子、鈴木寛和、嘉永真未
  (協力:有元梨沙、鵜飼智子、竹村早紀、田中茉希子、中野悠、畑井恵、松岡佳世、松延徹人、守安勇)

●A day in the life(2011):藤木 淳、渡邊淳司 
  (協力:株式会社 ビデオリサーチ、藤木寛子)


“情報に消える「わたし」”
このエリアでは、画面に映し出されるたくさんの人の中から、自分と関係付けられた人を
見つけることを試みます。「わたし」が情報化されるときには、誰もが区別なく記録されます。
一旦、匿名の存在となった〈私〉と「わたし」の関係を証明するものは、どこにもありません。

●P055E5510N(2011):藤木 淳

●Parallel Lives(2010):安藤英由樹、草地映介、渡邊淳司


“何かになる「わたし」”
このエリアでは、「わたし」の顔がパーツに分けられて提示されたり、関係のないものに貼りついてしまいます。もともとは「わたし」の一部であったものが、いつの間にか「わたし」ではないものになってしまう違和感を体験してください。

●Eye remember you(2011):安藤英由樹、吉田知史、渡邊淳司

●宿り顔(2011):安藤英由樹、渡邊淳司、前川 聡(独立行政法人 情報通信研究機構)、吉田俊介(同)
  (協力:杉崎有)

“「わたし」から生まれる<私>”
最後のエリアでは、「わたし」の一部である心音がいつの間にか映像の中の人の心音と重なり合ったり、
「わたし」の影=<私>が意思を持って動き出します。
「わたし」から、情報メディアを通して<私>が生まれます。

●心音移入(2010):安藤英由樹、渡邊淳司、佐藤雅彦(東京藝術大学)
  (協力:関口台町小学校、東京外国語大学剣道部、近藤大祐)

●影法師(2011):藤木 淳、鈴田 健、渡邊淳司、安藤英由樹
  (協力:前田太郎、飯塚博幸)

a0014725_15238.jpg

協力:南方熊楠顕彰館
[PR]
by w_junji | 2011-11-01 01:05