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季節の変わり目

3月で、自分が3年半の間、身を捧げた
「科学技術振興機構 さきがけ研究」のプロジェクトが終わりました。

身を捧げたというのは大げさですが、
なんだか、そうも言いたいくらい、自分のなかではそれがすべてでした。

また、同じ3月、いままで自分の活動を見守ってくださった
自分の父親ともいえる、教授二人が退官。

友人も、研究をやめて就職したり、なんだか、いろんなものの節目。


ここ数年で、自分が見て、感じたもの。

なんとも、照れくさいもの言いですが、
世界は、僕らが感じられているものよりも、もっともっと美しい。
ひとは、世界のパズルのピース。
それは、時に、あたかも、はじめから用意されていたかのように、
組み合わされ、ハーモニーを奏でる。
それが、はまったときの感覚は、言葉にならない。

そんな美しさのカケラを少しでもたくさん、長い時間、見続けられるように、
自分の役割を、自分なりのやり方を見つけること。

いま、ここに、目の前にある大事なものから、はじめるしかない。
だけど、既にあってしまった自分、世界に対して私達は何ができるのだろう?

被験者という名の誰でもない人のデータを集め、平均して、統計をかけて、
誰でもない人間一般に対しての法則をみつけ、まとめだすこと?

一方では、個人個人には揺らぎがあって、
やっぱり、それがその人をその人たらしめていたりする。
そのことは、なかなか数字や言葉にならない。
だったら、それぞれが、それぞれのやり方で
そのことを体験し、再認識することならできるかもしれない。

インタフェース技術・メディア技術と呼ばれる体験装置によって
その人なりの世界の見方、感じ方の枠組みを再発見し、変えることができるような気がした。

自分の個人の体験や感覚を突き詰めれば突き詰めるほど、
そこには、物理的なものも知覚的なもの区別はなくなり、
自分ひとりの世界に入っていくものと思っていた。

だけど、だけど?

そこで、感じたものは、
自分は世界と繋がっている。
自分も、周りの人も世界の一部。

自分と他人という異なるものの中に一つの共通した何かを感じること。
生命、自然、ベクトル、フィールド、エネルギー、個の全へのつながりの確信。
なんて呼べばいいのかわからないけど、
自分のことを突き詰めているはずなのに、
それは、全体の中でのハーモニーのある一波長になっていることに気付かされる。

自分の妄想が他人の中にもあることを示す確信、共感。
誰でもない被験者から出てくるデータの解釈にだけでなく、
むしろ、個人の深い思いの連なりにこそ「法則」と呼ばれるものがあって、
それこそが、自分と世界との繋がりを教えてくれる。

それを信じて、大事に、丁寧に扱っていくこと。
そして、時に、鋭く、深く、向こう側まで。
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by w_junji | 2009-04-08 02:44 | 自己紹介の代わり