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3月のまとめ。メンテをしないと。

3月はシンポジウムとか、プレッシャーのかかるイベントが盛りだくさんのうえに、
いろんな書類仕事のシメで、肉体的にも、精神的にもストレスがたまっていたみたい。

先日、肩甲骨のあたりがひどい肩こりになって、腕を動かすだけでゴリゴリ鳴ってました。
なので、プロの人にお願いして、気持ちよくしてもらいました。
ちなみに、マッサージだけでなく、最近は、耳掻きをやってくれるところもあるそうです。

凝り固まった身心が多少はほぐれたような。
できるだけ、メンテはしないといけませんね。
自分がOKじゃないと、他人のことをOKっていうのが難しくなっちゃうし、
自分が楽しくないと、他人を楽しくすることはできません。

3月のレポート

●3月3日、4日 インタラクション2008 @一橋記念講堂

デモ(実演)発表をしました。
実際に体験してもらうのはインタフェースの研究の醍醐味でもあるのだけど、
それは、すごくすごく、緊張するし、怖いんです。
特に、見える、見えないとか、感じる感じないという体験を提示しようとすると、
「ぜんぜん見えません。」「何にも感じない。」なんて言葉がすごい辛い。
さらに、業界の偉い先生や知り合いの方が多い学会だとすると、
失敗したときなんて、目も当てられない。落ち込みまくりです。

今回は、幸いそれなりにうまくいったようで、賞をいただきました♪
インタラクティブ発表賞 (2日目)
腹部を通過する仮現運動を利用した貫通感覚提示
渡邊 淳司,福沢 恭,梶本 裕之,安藤 英由樹

当日の様子はこちら。
engadget インタラクション2008: (たぶん)リアルな串刺し感覚を与える体感デバイス

●3月7日 Nature, and Beyond 
-アニミズムとサイエンスが出会うデザイン展- @浄土真宗本願寺派 光明寺

慶應義塾大学 田中研究室の展示会のトークセッションに出ました。
この日は、普段、学会では話せない内容(妄想)をお話したのですが、
会場の反応は思ったよりよく、予想以上にリアクションがあり、びっくりでした。
お寺の僧侶の方がパソコンでプレゼンテーションをしているのはなんとも不思議な感じでした。

当日の様子はこちら。
engadget あの世とこの世をつなぐインタフェースの展示会
 
●3月8日 東大130周年記念、公開シンポジウム
「アニメが見る未来 -コンテンツが切り拓く将来-」

東浩紀さんや攻殻機動隊のProductionI.Gの石川さんなど、
普段はご一緒できない方々と一緒のパネルに出させていただき、とても光栄でした。
ただ、時間の関係もあり、皆さんとあまり絡めなかったのが残念でした。

いまさらですが、今になって、攻殻機動隊シリーズにはまってます。
いろいろ出てますが、「イノセンス」が個人的にはお勧めです。
映像がきれいというより、なんというか、世界観がすごく好きです。

攻殻機動隊の世界の中では、
身体がサイボーグというだけでなく、脳ですら機械に置き換えられています。
そして、機械に置き換えられた物理的な身体の他に
意識と、「ゴースト」という魂というべきものが描かれていて、
そのゴーストの有無が人か人でないかを分ける境目になっています。

ロボットでも記号によって構成される、自己言及的な意識を持つことはできるが、
ゴーストを持つことはできない。と描かれている気がしますが(間違ってたらすみません。)、
そもそも、ゴーストっていったい何でしょう?

「ゴーストとは、世界の全体性と繋がった無意識のことじゃないのかな。」
というのが、今、しっくりときている解釈。
全体性というのは、うまく説明できませんが、
自分がなんとなく、世界の流れの一部であることを実感する感覚というか、
自分の個の意識であり、それでいて世界の全体と繋がっている感じ。。。

こういう解釈は、正解がある話ではないのですが、
もし、ゴーストが人間の要件だったら、
そのゴーストが宿るのは、生身の身体でなく機械の身体であってもよいし、
脳が機械であってもよいかも知れない。
さらにいうならば、むしろ、身体とは、絶え間ないエネルギーの流れであることを考えると、
(人の身体を構成する物質は常に入れ替わっているということ)
それは、一箇所に留まる存在でなくともよいかもしれない。

エネルギーの流れ、世界全体に広がるネットという情報の流れ、
その、特定できない全体性の中にもゴーストは宿るのかもしれない。
というのが、女性の主人公のしたことであり、
「貴方がネットにアクセスするとき、私は必ず貴方の傍らにいる。」
という彼女の言葉なのかなと思いました。

身体を求めないストイックな愛というより、
むしろ、予告編にあった「孤独な魂(ゴースト)の乱交」という言葉があっている、
ある意味、純粋な、イノセンスな愛のお話のような気がしました。

見ていない方。すみません。
イノセンスが好きということです。

●3月11日 HAIR COLORING SPLASH 2008 @東京国際フォーラム

友人が楽団を率いて、大きな舞台で生演奏。そのお手伝い。
自分は光る撥をつくって、それを使って打楽器を演奏してもらいました。

本当は自分でも何か演奏できたらよいのですが、
残念ながら、自分の音世界は、悲しいほどのっぺりしています。
今からでも、少しずつでも、音の文法がわかるとよいなぁ。と思います。

・・・
いろいろ書いていくと、切りがなさそうです。
3月ということもあり、うれしいこと、かなしいこと。あります。

久しぶりに後藤繁雄さんにお会いしました。
今の自分の原点の一つです。
後藤繁雄さんとは、友人に紹介してもらい2004年の終わり、初めてお会いしました。
今思うと、その友人は、その頃の自分に足りないものをわかったうえで、
紹介してくれたのだと思います。
その頃、ふと、その人は、ロラン・バルトの本を見て、
「あなたの書くものにロラン・バルトとか、入るようになるとよいね。」
と言っていました。
今の自分の書くものはどれほどのものでしょうか。。。

そういえば、うれしいことといえば、
自分が第一著者(名前が一番前)じゃないのですが
Nature Neuroscience という雑誌に論文が通りました。
詳細は、また出版されたら。

悲しいことといえば、自分が長年一緒にやってきた同僚が転勤します。
もう5年以上一緒に仕事をしてきました。
正直、ぼくにとってその人は必要であるし、その人にとって自分が必要である。
なんて、プロポーズみたいなことを言ってしまいました。(相手は男性)

暖かな日差しと桜の薫る季節はもうそこまで。
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by w_junji | 2008-03-23 00:12