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がんばれ 神道!

ひょんなきっかけで、神田明神を正式参拝してきました。

「正式参拝」とは
拝殿(はいでん=お祓いするところ、神前結婚式も拝殿で行われます)に入り
お祓いを受けて身を清めたうえで神前に進み、神様に参拝すること。
(普通の参拝は、拝殿には入らずにその前でお賽銭を入れて終わり。)

白いひらひら紙を束ねた棒を、頭に向けて振られたとき、
風とはまた違う、空気のざわめくふわっとした感覚がして、なんだか鳥肌が立ちました。

感動したのは、そういう厳かな部分だけでなく、もうひとつ。
その取り組みのラディカルさ。

秋葉原が近いこともあって、
パソコンや電子機器のためのITお守りが売っていました。
そして、アニメオタクの人のために、袋に犬夜叉をあしらったアニメお守り。
(中のお守り自体は他のものと同じだそうです。)

最近は、巫女のコスプレがはやりだそうで、
正式な巫女のマナー講座を一般向けに開いたりしているそうです。

また、「明神さんとビジネスマンをつなぐマガジン Mind」
というフリーペーパーを配っていましたが、
その表紙が秋葉原でメイドカフェのちらしを配る、メイド姿の女の子。

神前結婚式について、神社の人の話を聞いたら、
「わたしたち、ブライダル業界では、
 最近、キリスト教式のチャペルでの結婚式がはやってますが・・・」
と言っていました。
神社の業種はブライダル業界。。。
無意識にそう言い切っていたところがすごい。

実際、式の形態としては、キリスト教式のほうが多いですが、
最近は、神前結婚の人気も上がっていて、神田明神では増えているそうです。
(ちなみに、神前結婚というのは、古くから伝わる日本の伝統ではなく、
 つい最近、明治時代に始まったものです。それまでは、各家で行われていたそうです。)

そういえば、神前結婚の入場に
キリスト教式に赤い絨毯を拝殿まで引いたりもしていました。

時代に迎合することなく、古くからの伝統を
受け入れやすく、親しみやすくするというのは難しい試みだと思います。
それらは、一歩間違えば、ひどく陳腐なものになってしまう危険をはらんでいます。

神田明神は、ぎりぎりのバランス感覚で、
この時代における、ひとつの神道のあり方を提案しているのだと思います。


信仰とか神様とかってそれを信じる人がいて、何ぼの商売。
神社は、人々の欲望と恐怖を形あるものでつなぎとめ、俗を聖に昇華させる装置です。
そこには、その時代の趣向・妄想が反映されるのはある意味当然なのかもしれません。

最後に、神社の方が締めに使った言葉を少しアレンジして、
「眼に見えぬ○○の心に通ふこそ 人の心の誠なりけり」
(○○には、神、宇宙、私、人など、各自好きな言葉を入れてみてください)
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by w_junji | 2006-11-20 02:48