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暗闇の案内人

この夏にDialog in the Dark っていうワークショップがあります。

真っ暗な暗闇の中に入って
その中で様々なコミュニケーション、インタラクションをするワークショップなのですが、
一足早く一人Dialog in the Darkを体験してみました。
というか、部屋を真っ暗にして、その中で移動、作業をしてみただけですが。

気づいたこと1。
目が見える人が暗闇に入ると視覚だけではなく他の感覚も遮断される。

よく、暗闇に入ると、他の感覚が鋭くなるといいますが、
慣れない人間がいきなりそんなことをしても、そうはならず、
暗闇に圧倒されて、何がなんだかわからなくなってしまいます。
音が多少よく聞こえても落ち着かないし、
暗闇で、ジュースを飲んでもおいしくない。

気づいたこと2。
暗闇では目をつぶったほうが落ち着く。

誰かに与えられた闇は恐怖かもしれませんが、
自分で作った闇は安心をもたらす気がします。

気づいたこと3。
自分の体の境界が曖昧になる。

なぜか、体の境界を確かめるように自分の体を触ったり、
ものを触るとと落ち着きます。
特に、床面に対して重力を感じるといいです。

そんなことをやってみた考察。

暗闇の恐怖は目がみえないこと自体より、
外からの力によって自分の境界がかき消されることにあるのかなと思いました。
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by w_junji | 2004-05-25 03:33

ユメ

ユメをみるといっつも同じユメなんです。

誰かから、何かから追っかけられていて、
狭い道、暗い道、地下、そんなところを逃げている。
そして、なぜか体が思うように動かない。
走りたいのに走れない。

ユメ占いとかはしたことないですが、
自分の生活を振り返ると、なんとなしに心当たりが。

自分はいっつも目標に対して自分の位置を確認してた気がします。
今はここにいるから、残りはいくつ。
どんどん次へ。どんどん次へ。
何かに追われるように。

自分の位置がわからなくなるのが、
状況が自分の制御の中にないのが怖かったのです。

でも、近頃は
自分の位置がわからないときがあってもよいかなとも思います。

自分の位置がわからないということは、
自分のアンテナが外を向いていて、
周りのことを知ろう、周りと一緒になろうという状態なのだから、
逆に、そういうときほど多くの人とつながれる。
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by w_junji | 2004-05-20 16:36

ベオグラードの空

今日はなぜか、
ユーゴスラビアで出会ったジョージのことが頭をよぎりました。

2002年の秋、ぼくは
パフォーマンスの公演のためにユーゴスラビアを訪れました。
(その頃、パフォーマンスの映像演出みたいなことをやっていました。)

首都ベオグラードは内戦の傷が癒えず、
ところどころ、ビルは壊れたままで、
大統領が銃殺された共産党本部はそのままの状態で残っていました。

自分達は、内戦時に反政府勢力が、
世界に対して情報発信していた象徴のようなところで公演を行ないました。

ジョージはその劇場の責任者で、多分、ぼくよりちょっとだけ年上。
だけど、彼の人に対するやさしさ、生き方、何もかもが自分にとって新鮮でした。

人は生きているだけで
自分の人生を背負う責任があるし、
人はそこにいるだけで、
社会に対して、他人に対して意味がある

あたりまえのことなんだけど、
彼の話を思い出しながら、そんなことを考えてたら涙がでてきました。
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by w_junji | 2004-05-16 16:33

OSの入れ替え

昼ごろ、自分のパソコンの前に到着すると
いわゆるブルースクリーン状態になっていました。
昨日はパソコンつけっぱなしで帰ったはずなのに。。。

近くの友達に尋ねたら、
ハードディスクがガリガリとすごい音をたててたよ、
そんで、1時間ぐらいたったら、こんな画面になってた。
とのことです。
それって、ハードディスク壊れた???

まじっすか?
自分の5年分の研究データが。。。
顔面蒼白。雨あられ。

そんな一時間もほっておかないで止めてよ、
と友達を呪いながら、電源を入れなおす。
ここで立ち上がらなかったら、ぼくの5年間のデータとサヨウナラ。
祈りながら待つことしばし。

幸運にもOSが立ち上がり、データへもアクセスできて一安心。
でも、ハードディスクがやばそうなのでバックアップを取ることに。
そんで、ついでなので、OS自体XPにしようと思い、新しいハードディスクを購入。
OSのインストールから始めました。

ハードディスク自体は数ヶ月前からキーンという変な高周波を出していて、
やばそうな兆候はあったのですが、
まあ、普通に使えるし大丈夫でしょうと思ってました。
そしたら、壊れた。
そして、OS入れ替え。

ふと、なんかこの状況、最近の自分に似てるなーと思って。
いろいろ不具合でてるんだけど、
まあ、大丈夫でしょと思って、だましだまし生きていると、
いつしか、崩壊。

でも、
一回壊れないとOS入れ替えようなんて気になんないし。
なので、今の自分は一度壊れてOS入れ替えた状態かな、なんて思ったりもします。
新しいソフト(価値観?)が入ってたり、
同じページにアクセスしても違うもののように見えたり。

ただ、入れ替えたばかりなので、
すぐフリーズしたり、勝手に前のOSのエミュレータが起動したり、
やや不安定ですが。
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by w_junji | 2004-05-14 15:58

オカルトな日々

今日、小田急線に乗って本厚木に向かっていると
下北沢あたりで急に変な感覚に襲われました。

今まで自分の意識の中で
背景のように一様だった車内の景色が
急に立体観をもって見え始めました。
立体観といっても普通の奥行き感覚ではなく
人がすごいゴツゴツと存在感を持って感じられ、
そこから何かが自分に向かって流れ込んでくる感じ。
そのゴツゴツ感や流れ込んでくるものは見る人によって違い、
あるおにーちゃんからはすごい存在感を受けたり、
サラリーマンのおじさんからは身体よりも小さなものを感じたり。

2、3分もするとこの感覚は収まってしまいましたが、
どういうことなんでしょう。これって。

よく考えると、こういうことって日常よくあるんじゃなかな
と思い始めました。
こういう変な感覚自体がよくあるというわけではなく、
普段、僕たちって
周りの人の感情に影響を受け、巻き込まれて、
その感情に悲しみ、苦しみ、時にはうれしくなって生きている。
どのくらいそういう影響を受けるかは人それぞれでしょうが、
どうしようもなく自分の感情が影響を受けてしまう人もいるんだろうなと思います。

こういう悲しみ、苦しみって、
その人自身の中にどうしようもなく生じてしまう感情だから、
周りの人は助けてあげようと思ってもどうしようもない。

だけど、そうやって生じてしまった苦しみや悲しみを解除してくれる、
たまった電気を地上に流してくれるアースのような存在も
どこかにあるんじゃないかな、という気がします。
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by w_junji | 2004-05-12 23:25

身体なんてなくなっちゃえ!

夜1時過ぎにお寺の参道を歩くのってちょっと怖いです。
周りに誰もいないし、自分の足音しか聞こえない。
さらに、今日は夕方までの雨で霧がかかっている。
さらに、さらに、目が悪くて(0.1以下)視界がぼやけてしまっている。
ほとんどホラー映画の世界です。

なんでこんなとこ歩いてるんだろ
と、言ってみたものの何が変わるでもなし。

なんとなしに、立ち止まってみました。
そうすると、今まで聞こえてなかった
虫の鳴き声が、葉のすれる音が聞こえてきて、ちょっと驚いた。
じゃあ、ついでに、
少しぐらい見えていても意味ないから
目もつぶっちゃえ。

立ち止まったまま目をつぶってボーっとしてみました。
偶然、誰も来ず(来ても、怪しい人がいるから近づかなかったのか?)
周りの音と空気の中に自分が溶けていくような感覚になりました。
自分のなかから少しずつ何かが流れ出していくような感覚。
そのとき思いました。
もっともっと、溶けていきたいのに、この身体の壁が邪魔!
身体なんてなくなっちゃえ!
変な感覚でした。

帰り道。
身体を壊しても意思は消えないのに
なんで、そんなことするのかな。
身体があるから、身体を養わなくちゃいけないから、
年金が不平等に思えるんだ。
よくわからないことをぶつぶつ言いながら帰りました。
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by w_junji | 2004-05-11 01:45

続ガッカイ

自分の参加した学会はVision Scienceという分野の学会なのですが、
Vision Scienceってなんでしょう。

日本語に直すと、視覚心理物理学なんていわれます。
視覚における、人の心のコトワリと物のコトワリの関係を考える学問です。
例えば、
<---->
>----<
2つの線の直線部分はどっちが長いでしょう?
といわれてなぜか上のほうが長く見えるのはなぜか?
ということを調べたり、
目が動いても世の中動いて感じないのはなぜか?
ということを調べたりする、ものすごーく地味な学問です。

で、それって世の中の役に立つの?といわれると
・・・
残念ながら、あんまりすぐには役に立たない気がします。
あえて言うなら、
テレビなどの視覚ディスプレイや舞台などの視覚演出の役に立つし、
人間というものの新たな意味づけなんかを提供できると思っています。

科学ってどちらかというと、工学より芸術に似てるかも。
世の中を便利にしたいというより、
それぞれの人間観をもとに、
自分なりの人と物理環境との関係を実験によって証明する。という感じ。

だから、人間て環境をこんなふうに認識している。
という人間観をそれぞれの科学者はもっていて、
どれだけ、人と違った新しい人間観を提示できるかが勝負。
(学会ってなんか科学者の頭のよさを競うゲームのような気がするときすらあります。)

最後に、こないだの学会でおもしろかったこと。
この学会、発表会場が夜になるとクラブになります。
みなさん音楽をかけて、踊ります。
歳とったおじさんも、おばさんも踊ってます。
DJやVJは学会参加者のなかから有志という感じなのですが、
VJのマイケル君、彼は単純な○や錯視の映像ばかり流していました。
あんたそれ、映像じゃなくて実験で使う刺激、シゲキ、じゃないっすか。
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by w_junji | 2004-05-10 00:35

ガッカイ

先週、フロリダで行われた
Vision Science Society という学会で発表してきました。

学会というとなんだか堅苦しい気がしますが、ぜんぜん、そんなことないです。
基本的にはパワーポイントとかで
自分のやっている研究内容を発表するのですが、
プレゼンターの人は、
ネクタイにスーツかと思いきや、Tシャツ、サンダルで発表してます。
フロリダという気候のせいもあるのかもしれませんが、ラフすぎ。
それに、近くにビーチがあって、
発表の合間にはそこでゆったりしながらディスカッション。
日本では考えられません。

自分も発表があったわけですが、
当然、使用言語は英語。
聴衆約500人。
それも、NatureとかScienceという
世界最高の科学雑誌に記事書くような人もたくさんいる。
緊張しまくりですわ。
意地悪な質問されたらどうしようと思い始めると
皆の顔が陰険に見えてくる。。。

自分の発表では、
なりふりかまわず、変な発音でも、ゆっくりの英語でも伝わることが優先。
それだけを考えました。
伝わりやすい、スピード、タイミング、単語の選び方、スライドの配色 etc etc

結局、どうにか自分なりにはうまくできた気がします。
いつもは厳しい先輩の人に、NiceTalkと言われうれしかった。
もっとうれしかったことは、
見ず知らずの人に
「きみの発表を聞いて自分の研究の問題が解決した」
言われたことで、
自分のやっていることが
人の役に立っているということに素直に感動。

人に何かを伝えるということに、本当に一生懸命取り組み、
人の役に立ち、何かを生み出すことができた気がして。
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by w_junji | 2004-05-10 00:05

ブログとオシャレ

なんでウェブで日記なんてつけてるの?
知り合いか暇な人しか見ないのに。

ブログを書くとき、
多くの人に見てもらいたいという意識は希薄です。
でも、普段、ぼくらが外出するとき、
誰に会うというわけではなくても、
洋服を着るし、多少なりともオシャレをしますよね。
自分の場合、ブログを書くときもそれといっしょで、
自分のことについて書いているのに
どこか、読む人を意識して書いてしまう。

自分のナマの感情を書き連ねるのは
裸で生活しているのといっしょで、
そこに他人の目は存在しない気がします。
そして、ウェブというメディアでそういうことをする意味はあるのかな?
なんてことを考えてしまいます。
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by w_junji | 2004-05-08 23:39