人は副詞。形容詞でなく。
止まっている様子じゃなくて、いまの動きの抑揚がその人らしさを表してる。
動きと言っても、身体の動きでなく、心の動き。
つまり、何を考えたかではなく、どう考えるのか。
心は汗をかかない。
心の動きは無限なので、制約は少ない。
そう。自分の心はいつも揺れている。
だけど、揺れていても、定位できないわけじゃない。
定位とは自己の揺れと世界の揺れの関係性。
自分の揺れが世界の揺れと同期していれば、世界は安定している。
揺れるのは、自分がとてもやわらかい物質だから。
それと、重力があるから。
重力はベクトル、視線もベクトル。
美しい顔は美しい眼差しを有している。
情念を持った視線。眼差しはとても魅力的。
眼差しを向けることと見ることの違い。
一度眼差しを向けてしまったものは、以後、見ることしかできない。
眼差しを向けることができないのなら、むしろ、見えないほうが良い。
見えないものは補助線を引いて見るしかない。
どんな風に、世界の補助線を引くか。
補助線の輪郭が一人一人のスタイルを表す。
スタイルとは、自分にとっての生きる上での最優先事項の表明。
スタイルが、自分の扱われ方の表明だと、はやく気付くべきでした。
時間は思ってたより多くない。
よりよく生きるために何があればよいのか?
それは何よりシンプルさ。
結局自分が、それを好きなのか、嫌いなのか、楽しいのか、苦しいのか。
自然に心が、身体がどこか無理しなくても。