人気ブログランキング | 話題のタグを見る

そこなのです。

○そこ1:あなたのシアワセは何なのさ?

なんかいろいろ複雑に見えるけど、
結局は、それだけのことなのだと思う。

あなたにとって、何が大事で、何がなくなると生きていけなくなるのか?
自分にとってあなたは何で、あなたにとって自分は何なのか?

大事なことってシンプルでストレート。
「ほんとにこれがいいと思っているの?」と誰に聞かれても
迷いなく進んでいける。
それだけ、直感的だし、よく考えたこと。

ぼくにとって人の存在感というのは、
その人が何が好きで、何を大事にしているのか?
その思いの質量だったり、エッジさが大きい。

何をやっているか?ではなく、
どう思っているか?どういう関係を歩んできたか。
他人や世界とのインタフェースは物語でしかないし、
その物語の向こうにあるメッセージがすべて。


○そこ2:向こうの世界のリアリティ

日本にいると、なんだか世界と自分の生活が切り離されたように感じます。
ロンドンにいたときには、社会の中で起こることは
どこか、自分の生活とつながっている気がしていました。
実際、自分の命と関係することもあったのですが、
目の前のテレビのニュースでさえ、常に自分と関係付けられていた気がします。

日本にいると、なぜか、
日本の社会というどこか他の国の出来事を見たり聞いたりしている気がします。
どうしてこうも世界に対する切実さがなくなってしまうのでしょうか?
どうしてこうも世界で起こっていることに対する感度が下がるのか?


話はそれるかもしれませんが、
昔(たとえば、平安時代)の人の生活にはいろんなものがリアルに存在していた気がします。
今って、物理的にあるものにしかリアリティを感じない。
なんて貧しい。
昔の人は怨霊だって、妖精だって本気で怖がっていた。
物理的にいるから怖くて、物理的にいないから怖くないってなんなのでしょう。
物理的存在の有無じゃなくて、それを感じられるかどうかだと思うのです。

物理的には目の前でそのことはおきていないかもしれない。
でも、向こうにあることをどれだけリアルに感じられるか?
そして、そこで自分が何ができるか。
切実さと想像力の問題。

たまたま、昔の公家の日記について知る機会がありました。
見えない世界に対しても、生々しく、ざらついた毎日を送っていたのがわかります。

そういう想像力って、おそらく、
今、ぼくらが海の向こうで起こっている悲しいことややるせないことを
想像する力にもつながるのだと思うし、
なんだか日本にいるとその力が弱まっていく感じがするのが寂しい。

ほんとは、もっと自然な力のはずなのに。
by w_junji | 2006-09-14 22:42 | 自己紹介の代わり


<< 月は自分で光らない 展示@未来館のお知らせ >>