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THE END OF PLAIN PLANE -さよなら退屈な飛行機-

カナダ、モントリオールから帰ってきました。
13時間以上の飛行でくたくたです。
飛行機ついでに思い出したのですが、

Q ブラニフ航空という航空会社を知っていますか?(3択)

A:スターアライアンスメンバーの中東の小さな航空会社
B:Mr.Braniffさんの自家用ジェットのこと
C:60年代のファッション・アート・デザインのトレンドを乗せた航空会社及びその活動

http://www.braniffinternational.org/
http://www.braniff-expo.com/


-----ブラニフエクスポ/パンフレットより-------
「THE END OF PLAIN PLANE さよなら退屈な飛行機」このキャッチフレーズのもと、
アレキサンダー・ジラルド、エミリオ・プッチ、アレキサンダー・カルダーたちの
クリエイティブが集結した伝説のエアラインがアメリカにありました。
当時アメリカで唯一のコンコルドを所有し、世界初のペイント飛行機を飛ばし
ジェット族と呼ばれる新しい世代を作り上げることになった航空会社
=それがブラニフ航空です。

はい。正解はCです。
(残念ながら、この航空会社は1982年に就航を停止しました。)

2004年9月、その展覧会を渋谷パルコでやってて、偶然、展覧会に足を運びました。
そのとき、なんだか、胸をわくわくさせて、見ていたことを覚えています。

「あら、こういう空の旅って素敵じゃないかしら?」っていう空気が、
飛行機のペイント、アテンダントの制服、椅子、あらゆるところから感じられて
今見ても、すごいかっこいい。というか、今よりかっこいい。

あれだけ、内装や外装、デザインに金をかけてたら
そりゃ、採算は取れてなかったと思う。
でも、こういう活動ってAlternativeの提案っていうか、
Quality of Lifeのためのピエロなんだとおもう。
「そういうのもありなんだ」っていう。

人の生って元来、なんでもあり。どう生きてもいいはず。

フレームの中で期待されることを、期待された範囲でやって
二重丸もらって、はい、おしまいじゃ、つまんない。
日常のフレームのちょっと外に、人の心を揺さぶる何かは落ちている。

こういう活動がそのフレームの外を垣間見せてくれたり、
そのパンフレットだったり、ステッカーは
非日常を日常に持ち帰るちょっとした仕掛けであったりする。

自分のやってることも、こんな風に映ったらいいなぁ。と思う。
ピエロでいいと思う。今なら、笑ってピエロになれる。
何かのために自分の個人的な欲や恥を捨てて、かつ楽しく活動できたら。

ぼくの話を聞いて、
「あら、そんな体験も素敵かも?」
「あなたはそんな風に世界が見えるんだ、こんな世界もあるんだ。」
って少しでも思ってもらえたらさいわいです。
by w_junji | 2006-04-30 05:42


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