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フリーペーパー

CDジャケットサイズの子供向けフリーペーパーを作ってみたいと思いました。

数年前は、そんなことを思う人間じゃなかったです。
自分の研究とか自分の方向性探しで手一杯で、
自分のことしか見えてなくて、フリーペーパーなんて思いもよりませんでした。
「読む人少ないんでしょ。そんなマイナーなことしてどうすんの?」
とか、思ってました。(失礼ですね。ゴメンナサイ。)

「世の中に自分の何かを伝えたい」とか、
「それを通じてみんなの生活が少しでも豊かになったら」
ということについて、実際どうやったらよいのだろう?と考えてたとき
後藤繁雄さんの話を聞いたり、その周りの友達のやってることを見たりして、
自分自身が楽しみつつも、
来た人が、自分の楽しんでる何かを少しでも持って帰れる仕組みができないかな
と思い始めました。

本とか論文って、一応、論理的に書かれているので、頭で理解するのに役立ちます。
一方、展示だったり、ワークショップは体験的に、身体で感じることができます。
ただし、イベントで得た記憶は強烈ですが一時的で、だんだん消えてゆく。
でも、でも、その体験をそのときだけじゃなくて、家まで持って帰って欲しい。
ずっと、その体験を心のどこかに置いておいて欲しいと思うのです。

・本とか精神的なもの。
・イベントのような体験的なもの
それに加えて、
「体験を継続的に呼び起こしてくれるシステム」がいるのかも。

そのシステムとして、ウェブを使ったり、イベントを継続的にやったり、持ち帰るものを作ったり
いろいろ方法があると思います。
今回思った、「イベント体験時にフリーペーパーのような簡単な読み物を配る」
のもひとつの方法です。
記憶は物に宿る。
そのときの体験をフリーペーパーと一緒に持ち帰ってもらって
机の片隅に置いてもらったらいいな。

なんでCDジャケットサイズかというと、
子供が机の上において、邪魔にならないサイズで
CDを聞いて、歌詞カードを広げるように、
小難しい美術展を見た後とか、ちょっと退屈な理科の授業を聴いたあとに、
ふと、広げて眺めて欲しい。そして、思い出して欲しい。
その向こうには自分が感動した世界があることを。
by w_junji | 2006-03-20 02:22


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