見方

モネやルノアールの絵を片目をつぶって見ると,
絵の中のイメージが世界としての輪郭をもって立体的に見え出します.

人間の目は,少し横にずれて正面に向いて二つあるので,
両目で物体を見ると,右目と左目に入る網膜像にはほんの少しずれがあります.
そして,脳はそれを手がかりに奥行きを知覚します.

絵を見るときでも,その手がかりのおかげで
壁から絵の額縁がほんの少し前に出ているのを明確に知覚することができます.
ただし,それはデメリットもあって,
キャンバスという平面の上に,絵の具が置かれていることを強調してしまいます.

しかし,片目をつぶったときには,そのような奥行きの手がかりを使うことはできません.
額縁も,絵も網膜上では奥行き情報なく存在し,
そこから,絵の中にある情報から世界を再構成するしかないのです.
そんなとき,モネやルノアールの絵は脳の中に何か特別の世界を作り出すようです.

見方を変えることによって,絵の中に潜んでいた別の世界にアクセスできる.


今の展示,目を動かしたり,携帯カメラを振ると,光の中に現れる歌舞伎町らしからぬものたち.

歌舞伎町アートサイト(12月3日(土)まで)

「Cabinet of curiosities」
安藤 英由樹+渡邊 淳司+田畑 哲稔+Maria Adriana Verdaasdonk

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雨ざらしです.
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新宿という雑食な感じ.
新宿にないものを雑食に集めたコンテンツ.
Cabinet of curiositiesとは博物館学などで,
定義できない様々なものを集めた箱のことです.
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by w_junji | 2011-11-29 00:46


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