『数字のモノサシ』 (大和書房) 寄藤 文平 著
という本の中に,10000倍を身体を通して理解するという試みが書いてあります.
爪の先の白い部分を「1」とすると,
爪全体は「10」
指全体は「100」
手全体は「1000」
両手を広げて右手から左手までが「10000」
・このクジは10000人に1人の割合で当たります.
・3月には6月の10000倍の放射能が漏れました.
などは,爪の先に対して両手の端から端までの割合.
日本の人口(約1億:10000x1万)を右手から左手だとするとと,
東京都の人口(約1000万:1000x1万)は手一つ.
世田谷区の人口(約100万人:100x1万)は指一つ.
自衛隊の人数(約25万:25x1万)は指の第一関節からさきくらい.
東京ドーム収容人数(約5万人:5x1万)爪の半分.
*日本の人口を両手間に当てはめるやり方だと,そのまま「万」を抜くだけで適用可能.
日本では,一年に約100万人(指一本)の方が亡くなります.
そのうち
交通事故で亡くなる方は約5千人(指一本のうち爪の先の半分),
自殺者は約3万人(指一本のうち爪の1/3).
とか,そういうことに対して,
その数字がどれほどのものか,
記号としてなんとなくわかった気になって,イメージで「多い」,「少ない」と判断する前に,
自分の身体であったり,実感を持って理解できるスケールに落として
正確に実態を把握する必要があると思われ.