「いま、ここしかないの。」
と言ったその人の意図はどっちだったのだろう。
それは、輝ける未来は今目の前の出会いの積み重ねにしかない
という意味か、
それは、今出会いを欲するのならば出会い、忘れたとしても、また、出会いなおせばよい
という意味か。
積み重ねるという意味では全く逆。
自分も、今何をしているのか忘れてしまったり、言っていることに一貫性がなかったり。
積み重ならないことが多い。
だからというわけではないけれど、
後者の積み重ねることのできない、もしくはそうしない態度に
どうしようもない切なさと愛しさを感じてしまう。
そこで、積み重ねようとして無理にがんばったり、見栄を張ったりする必要はない。
ただただ、いま、ここで、素直になれればいい。
逆にそれは、人それぞれ、自分にあった場所を見つけ、作ることに繋がると思うから。
「技術でなく思い、言葉でなく祈り」
(田口ランディさんの本より)
という言葉が好きです。
人は、物の向こう側に思いや祈りを感じ、共有することができる。
そこには、見えるものではなく、見えないもののルールがある。
文章で言うなら、文そのものの文法でなく、文の間の文法。
そのルールは身体にくる、Somaticなもの。